干し柿2022| 干し終えて
手仕事には自然と会話するような尊さがある。
今季3回目を迎えた柿を干すこと。
ただ吊るして終わりではなくて、空と風、柿の今と未来をみながら、
柿に
このまま干していていいか?
もう揉んでもいいか?
ひっくり返すか?
おいしい頃か?
湿気は多くないか?
引き上げていいか? を訊く。
自分の頭だけで判断するのとは違くて、これはもう、干し柿や自然とのコールアンドレスポンスのような作業だ。
人が腕を振るって何かするのではなく、柿が持つ力を引き出す、そして見守ること。
その大切さを教えてくれる。
そして、自然と人との間に干し柿が入ることで感じられる季節の移ろいがある。
「そうか、ばあちゃんもそのまたばあちゃんもこんな風に生きてきたんだな」と、時空を超えて先祖とも会話しているかのよう。
厳かで優しい時間だった。
少しずつ、お世話になっている方々の元に旅立っている。
来季もまた、必ず。
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