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アイドル流「車庫入れ」

〈この文章は1418文字です〉

こんばんは。蛍智宏です。

突然ですが、皆さんには2020年の自粛期間中に始めた趣味や新しくハマったものはありますか?

私は、ハロプロです。

自粛期間中のある日、YouTubeのおすすめに、Juice=juiceというグループの『「一人で生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』という曲が上がってきました。インパクトのある長いタイトルといい、気持ちいいほど上手な歌声といい、強気なメッセージ性といい、その一本の動画でまんまとJuice=juiceというグループのとりこになってしまいました。その頃は、朝ごはんを作るにも、休憩するにも、歯を磨くにもこの曲を聞いていたほどです。

そして、そのブームは長く続き、今ではJuice=juiceとモーニング娘’21についてはインスタや出演番組をチェックする感じの緩いファンになりました。

さて、そんなファン歴が薄くて浅い私ですが、最近新しい言葉を覚えました。「車庫入れ」です。もちろん、車を所定の位置に入れることではないですよ。

ここでいう「車庫入れ」は、ダンスのフォーメーション転換のときに、後ろを向かずに後退することを指すそうです。車で言うと、バック駐車のようなイメージでしょうか。どこまで正式にダンス業界で使われる言葉なのかは分かりませんが、ツイッターやYouTubeでよく耳にする気がします。


「車庫入れ」、めちゃくちゃかっこいいのです!!


前を向いてキメキメで踊っていた娘が、フォーメーション転換で「車庫入れ」をするときには職人のような顔をして下がる。OFFの顔というわけではないのですが、無駄のない移動のための真剣な顔にグッときます。そして次のポジションに着くと、またキラキラとした顔でダンスをし始めます。

ここには緩急によるギャップではなく、ただカッコイイの方向性が違うというタイプのギャップが存在する気がします。だから「車庫入れ」の瞬間ではなく、「車庫入れ」のちょっと前からちょっと後までを無限リピートしています。

また、何も後ろを見ずに後退するのって怖いですよね。何もない場所でも怖いし、難しいはずです。でも、「車庫入れ」をしているのは他にも10人くらいいるステージの上で、しかも音楽という時間制約付きなのです。そんな状況で素早く後ろに動けるのは、日々の練習のたまものであり、自分の後ろのメンバーに対する信頼を表していると思います。そういう背景が垣間見えるのも、「車庫入れ」の魅力かもしれません。

私も多くのハロプロ楽曲を知っているわけではないのですが、とりあえず私が「車庫入れ」という言葉を覚えたのはモーニング娘。の「What is love?」での石田亜佑美さんがきっかけです。この曲はアップテンポな曲に、ポジティブな歌詞で、多くの人に好きになってもらえる曲なのではないかなと思います。

他にも「Help me‼」の加賀楓さんの「車庫入れ」も見たことがありますが、かっこいいです。というか、モーニング娘。の中ではかえでぃーこと加賀楓さんがお気に入りなので、少しひいき目で見てしまっているところもあるかもしれません。

と、つらつら書いてきましたが、先ほども述べた通り私は薄くて浅いファンなので、たくさんの歴史やパフォーマンスを知っているわけではないのですが、そんな浅い私にも分かる魅力を伝えたかったのです。

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。


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