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下宿に帰りたい

こんにちは。蛍智宏です。

今日は私が最近抱いている「実家にいることへの疑問」を話したいと思います。

私の両親は私が1歳になる前から共働きをしていました。そのため、私は保育園の送り迎えと夕飯は、近所に暮らす祖父母と一緒に過ごしていました。両親が出勤するよりも前に祖父が私を迎えに来て、そのまま保育園で夕方まで過ごし、その後祖父母の家で両親が迎えに来てくれるのを待っていました。私は自分のお家では、寝て、朝ごはんを食べるということしかしていなかったように思います。

「なんで夜になると、おっきいお家に帰らないといけないの?」

そう私が母親に聞いたのも無理はありません。だって、おじいちゃんのお家で寝れば、次の日の朝も楽なのに。

別に両親と仲が悪かったわけではありません。むしろ愛情を感じながら育て来たのですが、ただただあの移動の意味が分からなかったのです。結局、私にとって実家が睡眠と朝ごはんの場所であることは高校を卒業するまで変わりませんでした。

そして、大学進学とともに一人暮らしを始めました。私は身の回りの料理をほぼ全て祖母に任せていたので、生活していけるだろうかということだけが心配でした。まあ、実際に始めてみると案外なんとかなるものでしたが。環境の変化もあまり心身に影響を及ぼすことなく、一人暮らし生活および大学生活が始まったのです。

しかし、現在私は実家にいます。成人式に出席するために年末に実家に帰ってきて、本来であれば成人式の翌々日に下宿へ戻る予定だったのですが、下宿のある県に緊急事態宣言が発令されそうだということで戻れなくなってしまったのです。

この時の発令では期限は2月7日までということになっていました。どうせそのころまでは大学の授業や試験があるから、実家にいても良いだろうと思っていました。が、ここ数日の報道によると、緊急事態宣言はあと一か月延長を予定しているようです。

これは困りました。この報道が出てから、私は強行して下宿に帰りたいような、途端に実家の居心地悪くなったような気がしました。

この気持ちの原因の1つ目は、実家のオンライン環境にあります。私は春休みに入っても、オンラインセミナーなどに参加するつもりであり、好きな芸能人のオンラインライブのチケットも抽選待ちをしている段階であります。2020年に一気に普及したオンライン技術の恩恵を受けようと思っていたのですが、実家ではどうも反応が良くありません。

実家には私の自室があるのですが、その部屋はWiFiルーターが置いてある部屋から最も遠い部屋で、WiFiが切れてしまうこともあります。そのため、輪私はオンライン活動をするたびに、ルーターの置いてある部屋まで移動する必要があり、これが面倒です。しかもその部屋はリビングの隣の物置と化した部屋なのですが、この部屋を弟の勉強部屋にしようという計画があるらしいのです。これまではいわば共有地のような存在だったので使い勝手が良かったのですが、弟の部屋となると気軽に使えなくなってしまいます。特に、次の緊急事態宣言の延長中に弟の学校では学年末試験がやってくるので、さらに使いづらくなるでしょう。

次に、時間の融通の利かなさです。複数人で暮らすことの定めでありますが、同居人と生活時間をともにしなければなりません。例えば、両親の出勤時間は8:00で、私の授業開始時間は8:50ですが、私も両親に合わせて7:00に起きなければなりません。他にも私は夜にミーティングがあるときには、ミーティング前に入浴など就寝準備を済ませておきたいのですが、私だけ夕飯やお風呂の時間をずらすということはしにくいのが現状です。私に合わせると、他の人のご飯やお風呂が覚めてしまって、迷惑をかけるからです。

また、一人暮らしをしていたときは勉強や作業の休憩を兼ねて、食事や入浴、買い物をしていました。しかし、今はそれらを他の人に合わせないといけないため、おなかが空いて集中力が持たない時間、逆にやらないといけないことがあるのに入浴する時間が生まれてしまっています。これが個人的に、もったいない時間の使い方だと思ってしまいます。

さらには、バイト問題もあります。私は現在バイトを探している途中なのですが、実家にいる限りはバイトをすることができません。一日単位のバイトであれば別ですが、上記の通り戻れるものなら下宿に帰りたいと思っているので、実家近くでバイトを探す気になれません。かといって、下宿近くのバイトを探したところで、いつ戻れるのかも分からないなら応募することもできません。

最後に、実家にいることによる置いてけぼり感という問題があります。私は今年度の授業を一度も大学で受講することができずにいるので、大学で対面授業を受けている人に対して遅れをとっているのではないか、私は1年間何も成長できなかったのではないかという焦りが出てきています。これが実家にいることで、増幅している気がするのです。

私は大学進学とともに一人暮らしを始めました。1年生の頃は大学に通えていましたが、その頃は毎日20:30に帰宅して疲れながらも料理、皿洗い、洗濯などをする自分は、大人への階段を上っていると思っていたものでした。2年生になりリモート授業になっても、膨大な課題と時間的な折り合いをつける自分なりの1日のルーティーンが確立されてきていました。それにより、課題に忙殺されるだけでなく、オンラインセミナーに参加するとかエッセイコンクールに応募するとかいう自分なりの挑戦もできていたのです。いうなれば、私は一人暮らしだからこその時間の作り方によって、自己肯定感を得る活動をできていたともいえます。

それなのに、私は今実家にいます。今の心境としては退化とすら思えるような環境の変化です。そんな家で、小さな不便や不満をため込んだ結果、私は大きなストレスを抱え込んでいるのだと思います


私は家族が嫌いなわけでも、家族にいらぬ心配をかけたいわけでもありません。むしろ実家にいるならいるで、家族孝行したいと思っています。

ただ実家のシステムなどに不満がたまっているだけなのです。ただメリットに対して、デメリットが大きく見えているだけなのです。だから、下宿に戻りたいというわがままを言うこともできずに、モヤモヤモヤモヤしているのでした。

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。

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