見出し画像

旅めし:根知谷笹寿司(新潟県糸魚川市)

糸魚川など頸城地方の郷土料理で、ハレの日のおもてなしとして笹寿司をつくるとのこと。
笹には殺菌効果があるというので、寿司をより持たせるための工夫だったのか、単なる偶然か。

この根知谷笹寿司は、糸魚川駅前のヒスイ会館で見つけ購入。
おいしいので、糸魚川訪問の際はかかさず購入、時には売り切れの時も。
根知谷笹寿司は糸魚川市の根知谷にある九郎右エ門という会社が製造販売していた。
残念ながら4年前に廃業、おいしくて好きだったから残念でならない。

さて、根知。
根知とかいて「ねち」。
姫川の支流、根知川が作り出す谷が根知谷。

姫川といえば、ヒスイで知られているが、古代の遺跡で発見されるヒスイの装身具類のヒスイは姫川流域のものであることが多いらしい。

根知、その地名の由来はウィキペディアによると根小屋常不寝見(ねごやつねずみ)の転訛ということらしい。
根小屋は戦国期の山城の下にあった城兵の集落、常不寝見は朝廷から諸国へ連絡する役職名らしい。
実際に姫川の谷と根知川の谷の間にある山に根知城跡が存在する。

そして、根知といえば、フォッサマグナ(大地溝帯)の西端である糸魚川静岡構造線、通称糸静線の露頭があるところ。
この線を境に西側と東側で大きく地質が変わっていることを地上でみることができる。
NHKのブラタモリでも紹介され、一度見に行こうと思ったが、どうもその辺りでクマが出没しているらしい情報を得て、いったん行くことをやめた。

それにしても、九郎右エ門の笹寿司が食べられなくなったのは残念だ。
他社の笹寿司もうまいが。
下の写真は上越妙高駅で購入した妙高市のスーパーが製造している笹寿司。
形にはいろいろバリエーションがあるようだ。

名物にうまいものあり!


※写真は2018年、2019年撮影