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みち:上高地街道

 タイトル画像は1990年代に歩いた横尾ー明神間の道。
 閉山直前という晩秋の道を横尾から上高地への帰途、行き交う人はほとんどいない。時折、大きなザックを背負った人が私を後ろから追い抜いていくだけ。本当に静かな季節だった。
 とても気持ち良いのだが、写真の場所から上高地までは歩いて2時間半はかかる。人の少なさが少しばかり心細さにもつながった。
 
 当時は熊出没情報もほとんど聞かなかったが、昨今は上高地にもクマが出ると言う。人の少ない時期に歩くには勇気がいるようになったかもしれない。

(以下の写真は2010年以降のもの)

 指導標、これを見てホッとしたり、がっかりしたり。
 山を歩いていて、この道でいいのかと不安になった時、ほっとさせてくれる指導標だが、書かれている距離を見て、まだこんなに先があるのかとがっかりすることも多い。

 上高地から横尾まで標高差はあまりない。ほぼ平坦と言ってもいいくらいだが、それでもところどころに多少の起伏はある。

 晩秋の寂々とした風景も趣があってよいが、一度は紅葉の時季も訪れたい。

 左下に梓川、見上げれば穂高連峰東面の姿が。

上高地方面へ下山する登山者。徳沢付近で。

 上高地から横尾へ続く道、とくに明神までは観光客が多く、観光客に混じって登山者が歩いているという感じだ。
 明神から先は登山者の世界に、観光客が混じる感じだろうか。
 徳沢から先は登山者の世界。と、いってもやはり平坦な道が続く。
 登山者の世界だが、私が徳沢から先の道を歩いたのはもう20年以上も前。今では果たして。

 上高地から横尾へ続く道。飽きることはない。
 もし飽きることがあれば、それは自然という風景に関心が薄すぎると言うことだろう。
 登山する体力がなくても山の良さ、自然の良さを楽しめる道。道の先にはどんな風景が広がるのか、それも楽しみ。