信州松本夜景:国宝松本城
岳都松本のシンボルは何と言っても国宝松本城。
国宝5天守のうちの一つ。
他は犬山城、彦根城、姫路城、松江城。
松江城は2015年に国宝指定された新参者(笑)
現存天守の良さは城内に入ってよくわかる。
中に入れば、タイムスリップしたように、当時に思いがはせる。
松本城は16世紀末に出来、現存の国宝天守は大天守1615年、乾小天守は1591年頃の建造とされる。
国宝5天守の中で唯一の平城。
この城には4~5度入城して中を見学している。
一番の印象は、急すぎる木造階段。
これでは生活しにくいだろうと昔は思ったものだが、天守は、あくまでも有事の際につかわれるもの。
生活のしやすさはあまり関係ない。
好天の日に最上階に登れば、松本の街並みの向こうに北アルプスの山並みが連なり、美しい。
さて、全国には多くの城がある。
しかし、江戸期に建造された天守が残るのは国宝5天守を含む12城。
その他は復元天守であったり復興天守であったり模擬天守であったりする。
復元でも木造復元天守は当時の図面をもとに内部まで再現されたもので、見る価値は十分にある。
それ以外の外観復元天守は外観のみ正確に復元されているが内部は博物館のようになっている場合が多い。
これも当時の様子を知るには資料などで教えてくれるので悪くはないが。
復興天守は城の図面もなく、他の城を参考に建造したもの。
模擬天守に至っては、もともとなかったのに天守を建造したもの。
ふと思い出すが、その場所に城があったわけでもないのに建っている下田城や熱海城の天守は模擬天守ってことになるのか?
現存12天守は江戸時代の城を今に伝える貴重な文化財。
現存天守はすべて国宝に指定してもよいのではとも思う。
※2019年2月撮影