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干潟の蟹
三浦に帰ってきたときに、頻繁に立ち寄る江奈干潟。
たいてい見かけるのが、うみうにアオサギ。
恐らく立ち寄る時間がいつも同じのせいかもしれない。
今回は、ふらりと海辺を歩いていたら、道路脇の水際にカニがいるのを見かけた。
干潟には多種のカニが生息しているらしいが、私自身がここでカニを見るのは初めてだった。
最初に見かけたのは薄茶色っぽい色の小さなカニだった。甲羅の大きさ3センチくらい。
カニの名前は全く分からない。
大きな食用のカニさえ、どれがズワイでどれがタラバかもわからない(笑)
ちなみに、人が騒ぐほどカニを食べたいとは思わない。
他にもいるのかと道路の脇をのぞきながらヨシの生える方へと歩みを進めると、多くのカニが道路の横にへばりついているのがわかった。
数種類いて、全体が赤っぽいやつもいれば鋏を持つ腕が赤いやつもいた。
鋏だけが赤いのはアカテガニだろうか。
同じ三浦市の小網代のアカテガニがテレビで紹介されていたのを記憶している。
道路上に上がってきているカニもいた。
しかし、決して車道には出ないようで、車にひかれたカニの姿は全くなかった。
カニたちは、車が通り抜けても微動だにしないのだが、私が近づくと道路わきにへばりついていたカニは慌ててカニ歩きで逃げる。
いや、カニ走りというべきか、かなり素早く逃げていく。
さらに近づくと、ヨシの中に逃げ込んでいく。
耳を澄ませると、ヨシのあちこちでかさかさと音がする。
カニがヨシの中を歩いている音だろう。
一体何匹いるのだろう。
恐らく無数と言っていいほどの数だと思う。
もし、ヨシを一瞬に消すことができたら、驚くほどの、いや怖いほどのカニが干潟の湿地を右往左往、地中に潜って逃げたりと大騒ぎな状態を見ることができただろう。
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どうも写真がいけない。
コンデジのカメラを持っていたのだが、この地に来る前に城ケ島に寄り道し、そこで十数枚とったら電池切れ。
やむを得ずケータイのカメラで撮影。
光の条件が良ければ、そこそこ撮れるのだが、暗かったりするともうだめで、手振れピンボケだらけになる。
カニたちはちゃんとしたカメラで撮りたかった。
※神奈川県三浦市松輪 2023年9月撮影