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バス停のある風景:東北の温泉場

銀山バス停
(現在は銀山温泉バス停となっているようす)
山形県尾花沢市大字銀山新畑
2002年8月撮影

銀山バス停 2002年8月3日撮影 タイトル画像も同じ

山形新幹線(奥羽本線)大石田駅から銀山行きのバスに乗る。
終点の銀山で降り、バス停から250mほど下ったところから、あのしゃれたというかモダンというか、渋いというか、なんというか、なんともいい雰囲気の温泉街がはじまる。
もともとは銀山があり、そこで働く鉱夫が発見したことでこの名がついたという。
かつては秘湯だったが、朝ドラ「おしん」に登場し、一躍脚光を浴びた。
温泉街はテレビなどで見るほど大きくなく、意外とこじんまりとしている。
こじんまりとしている、それが実際に見たときの第一印象。
この温泉街の中ほどにある共同浴場大湯につかったが、残念ながらその建物が、あの温泉街にはあまりふさわしくない感じでそれは残念だった。
今その浴場はなくなり、別の場所に新たな共同浴場がある。
あれから22年、何軒かの宿が廃業したらしいし、倒産して経営が変わった宿もあるらしい。
これも時代の流れ。
それでもあのころからの雰囲気はまだまだ変わらない。
温泉好きなら一度は訪れたい温泉の一つだろう。

乳頭温泉バス停
秋田県仙北市田沢湖生保内
2004年1月撮影

乳頭温泉 2004年1月11日撮影

秘湯乳頭温泉は、鶴の湯、妙乃湯、黒湯、大釜、蟹場の四湯。
秋田新幹線(田沢湖線)田沢湖駅からバスに乗る。
山間にある乳頭温泉バス停は大釜温泉のそばにある。
東北の冬の山中は積雪が多い。
バス停があんなに雪に埋もれても、バスは普通に運行していた。
写真の時は、大釜温泉の露天風呂で雪見風呂を堪能した。
それ以前にも訪問しているが、その時は孫六と蟹場(がにば)の湯を堪能した。

仙北市田沢湖町、市に組み込まれる前は田沢湖町、さらに旧名は生保内町。生保内はおぼないと読む。
田沢湖線(秋田新幹線)がまだ全通していなかったころ、秋田県側の路線は生保内線と呼ばれていた。
田沢湖駅も生保内駅だった。
東北には〇〇内という地名が多いが、アイヌ語が語源の場合が多いようだ。
北海道の地図を見れば、あちこちに〇〇内という地名が存在する。
ナイはペツとともに川という意味があるらしい。
オボナイとはアイヌ語で深い川とか深い谷、または深く小さい沢などの意味があるらしい。
生保内はその地形を現したアイヌ語地名だろう。