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人間とAI:進化する科学技術と共存する未来

人類の科学技術の進化とその影響について考察することで、AIの存在と役割についての理解を深めることができる。数ヶ月前にChatGPTを使い始めて以来、私はこのAIの進化が、これまでの人類の科学技術の発展の一部として位置づけられるという視点を堅持してきた。人類の歴史は、肉体的な作業を手段を変えて進化させる過程であり、その初期段階では道具や家畜、奴隷が、そして現代では機械が主役を演じてきた。

同様に、人間は思考(意識)という観点からも進化を遂げてきた。昔は計算機、つまり電卓がその一部を担っており、90年代以降はパソコンが一般に広まり、人間の思考を補完、代替する存在となった。この観点からすれば、AIはただの延長線上にあるものと言える。

安部公房が養老孟司との対談で示したように、「人間がビルとビルの間で生息している」ことは、我々が現代社会を形成している証であり、その機能には人間が不可欠であることを象徴している。例えば、工場でも同様で、機械と機械の間で働く人間がいなければ工場は機能しない。この機械と機械の間の「隙間」を埋める作業が、コンピューターによって変容し、さらにAIによって進化する可能性がある。

AIが人間に完全に置き換わることは、理想とも悪夢とも言えるが、現実問題として、全ての分野でAIが完全に人間に取って代わる可能性は、あったとしてもまだかなり遠い未来の話だろう。AIはそれまで物理的な機械と機械の間を埋めていた人間の役割を補完、拡張、飛躍させるものであり、未だに「隙間」は存在し続けるはずである。

我々人間がこの隙間を埋めるためには、新しい方法を学び、新たなスキルを身につける必要がある。例えば、物理的作業をする機械と意識的作業(論理)をする機械、それぞれの間で交流を行う人間の存在が必要である。しかし、さらに未来を見据えると、近い将来にはまだ存在している機械と機械の間の隙間も、汎用人工知能(AGI)が一部、あるいは大部分を埋めていくことになるだろう。

私たちがこの現象を理解し、未来に備えるための具体的なイメージを提供するために、以下に一つの図を示してみた。黒枠は物理的作業をする機械、白枠は意識的作業(論理)をする機械(AIも含む)を表しており、青い左右の矢印はそれらの間での交流を象徴している。人間のイラストはこれらの間に位置し、機械と機械の間を埋める役割を担っている。イラストが下手すぎるというご意見ありがとうございます。


人間が描いたイラスト with Photoshop ↑

私たちが理解し、対応するためには、科学技術の進化について継続的に学び、新しいスキルを習得することが重要になってくる。そして、それはAIと人間が共存しうる未来を形成する基盤となる。私たちが目指すべきは、機械と人間が互いの強みを活かしながら共に進化する、ハーモニーの取れた未来である。


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