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複利思考の重要性について ~データベースの正規化から学ぶMECE ~

どうも、ほたか(@hotaka_tajima)です。

今回は「複利思考」ということについて考えていきたいと思います。「複利」を知らない方も既に知っている方も楽しめるかと思いますので、時間がありましたら、ぜひお読みください。

そもそも複利とは

では、まずそもそも複利とはなんぞやというところから話していきたいと思います。複利とは、簡単にいうと「利子にもまた利子がつくこと」です。

例えば、あなたが100万円を今持っていたとします。今ではあり得ませんが、銀行に貯金すると年間で2%増えます。この場合、もちろんあなたのお金は1年後には102万円になります。では2年目はどうでしょう。2年目は102万円の2%なので、104万400円になるはずです。これが複利です。初めの100万円にずっと2%がかかっていくのではなく、金利で増えた分のお金(例では100万円の2%である2万円)にも2%の金利がかかっていきます。※初めの100万円にずっと2%がかかっていくのは「単利」

そして注目すべきは複利と単利の差です。2年目には複利だと104万400円、単利だと104万円になり400円の差が出ます。これを聞いて「え、全然変わらないじゃん」と思った方もいらっしゃるでしょう。そんな方はぜひ次の図をご覧ください。

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そう。複利と単利の差は日が立つごとに増えていくのです。ここが複利の大きなポイントです。

複利思考とは

では、本題の「複利思考」について触れていきたいと思います。複利とは一般的には金融のお話の時に使用されると思いますが、実はこの考え方はお金以外のところでも活用できます。複利思考とは、複利の考え方を金融以外で使うことを指します。

身近な例でいうと、スイカを買ってその種を植えて、新たなスイカを作ろうとする試みが複利思考です。よく子供がやっていますよね。(ちなみに僕も経験ありw)スイカを食べたい時にその都度買うのではなく、買ったスイカから新たなスイカを生み出す、この発想こそが複利思考です。(品種や環境によって発芽しなかったり、成長しないことは多いが、一応栽培可能らしい)

他にも、営業の人が新規顧客を真面目に取り続けるのではなく、開拓した新規顧客に対して「うちに興味ありそうな会社がありましたらぜひ紹介していただけませんか?」と頼むのも複利思考ですよね。顧客が複利で増えていきます。また、普段の勉強においても、英語の勉強をしている時に、主語と述語を意識するようになり、結果的に日本語の文構造を意識するようになったというもの複利思考です。

こうしてみると僕たちの身近なところで、複利思考をする場面は意外に多く、さらにいうと複利思考を意識的にできると、効率的に物事を進めることができ、圧倒的なスピードで成長できるのです。

データベースの正規化から学ぶMECE

なぜ僕が本記事を書いたかというと、プログラミングを学んでいる中で複利思考を体感したからです。プログラミングを勉強しているとデータベースの正規化という概念に出会うかと思います。データベースの正規化とは、データを使いやすいように整理したり変形したりすることです。目的に応じて切り口を変え、データを整理するのが正規化という概念です。

そんなことを勉強していると、ふとコンサルティング業界でよく使われるMECEという概念のことが頭をよぎりました。MECEとは、抜けもれなく重複なく全部を網羅することを指します。例えば、1年間を春夏秋冬で分けるなどがそれにあたります。春夏秋冬以外の季節は今のところないわけなので、抜けもれなく重複なく全部を網羅していると言えるでしょう。

ベータベースの正規化もMECEも、ある物事を整理し見やすい形にする、といった点で共通するものがあります。つまり、データベースの正規化を学べば自ずと、MECEの考え方もマスターできるはずなのです。多少のアジャストは必要になるとは思いますが、データベースの正規化とMECEが全く関係ないとは到底思えません。

つまり、この場合、複利思考によって同時に2つのことが学べているということです。他にも「何かを学んでいると、他のことも同時に学べる」ということは多々あります。ただ注意しなくてはいけないことは、複利を意識しないといけないということです。

意識していないと、せっかくチャンスがあるのに気づかないといったことが起こります。例えば、僕の例で言えば、「MECEと似ている」と気づかなかったら応用できなかったわけです。ただデータベースの正規化だけをもくもくと学んでいただけになってしまいます。「複利的に得られるものはないか」を常に意識した生活を送っていくことはとても大切なのです。

複利は人類最大の発明である

20世紀最大の物理学者とも言われるアインシュタインが複利のことを「人類最大の発明」といったのはご存知でしょうか。相対性理論などで有名なあの天才アインシュタインは、1916年にこの言葉を残したとのことですが、彼にとって複利は相対性理論を凌駕する大発見だったのかもしれません。彼が金融のことを指して言ったのかどうかはわかりませんが、複利効果が僕たちにとって考える必要のある概念だということは確かでしょう。

早い越したことない

最後になりますが、複利を考える上でもう一つ大事なことは「早ければ早いだけいい」ということです。早いうちから複利を意識するのと、しないのでは、後々、知識の面でもお金の面でも大きな差が生まれます。また、早いうちの投資的苦労は、人生の残り期間が長い=リターン期間が長いので、とても価値があります。

若ければ若いほど人生単位でのリターンが大きくなるし、質×量の積が大きければ大きいほどリターンも大きいので、最終的な人生の到達点は上がりやすくなると言えるでしょう。いかに早くから複利的なメリットを意識し、その上で生活ができるか、勉強ができるかが、僕たちのこれからの人生を左右してくるのではないでしょうか。

では。

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