あの子にまた会えたなら

ひかりは私の親友だった
片時もそばを離れないほど、大好きだった
私はひかりという親友がいて誇らしかった
でも、私は本当のひかりを見れていなかった…

〜5年前〜

ひかりと私は小学5年生
一緒に歌い手活動をしていることは周りには内緒だ
毎日学校から帰って私の部屋で収録とか準備をして
週に一回配信をしたり
YouTubeの企画を登校したり
Xでつぶやいたり
ひかりと過ごす日々は毎日が充実してて
ひかりと歌を練習したこと
企画を考えたこと
動画の編集をしたこと
バカ言い合ったこと
すっごく、すっごく楽しい


ひかりは私の自慢の親友
学校でも人気者なんだ
そんなひかりには好きな人がいた
名前は…かなでくん
かなでは私の幼馴染
ほんとはすごく仲がいいんだけど
ひかりはかなでが好きだから
私はひかりがかなでのことが好きだって知ったときから
あまりかかわらないようにしている
幼稚園の時、私はかなでが好きだったことは誰も知らない
ひかりに幸せになってほしいし、
ひかりとかなでが結ばれたらみんなが幸せになるから。
そんなことは置いておいて…
 
かなでも…人気者だ
ひかりと並ぶくらいの人気者
嫌う人なんて誰もいない
ひかりとかなではお似合いだ
美男美女

「この間、かなでくんに遊びに行こうって誘ったんだ!」
〜二人で遊びに行くの!?
「うん!かなでくんがいいよって言ってくれたの!!」
〜よかったね!

二人で遊びに行くみたい
ボウリングとカラオケだって
楽しそう
遊びに行ったら、ひかり告白するんだって
すごいな
私はそんなことできないや
ひかりとかなでは絶対お似合いだなぁ…

私はなぜか寂しさをおぼえた
親友が幸せになるのはいいことなのに
喜ばしいことなのに


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