日銀のマイナス金利解除について
日銀は14日、来週18、19両日に開く金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除する方向で調整に入った。 2024年春闘で大企業を中心に昨年を大幅に上回る賃上げ回答が相次ぎ、2%の物価上昇目標の持続的実現の確度が高まったとの見方を強めている。連合が15日に発表する回答の第1回集計結果を確認した上で最終判断する。 マイナス金利を解除すれば07年以来17年ぶりの利上げとなる。長期金利を0%に誘導する長短金利操作(YCC)の撤廃を含めて、大規模金融緩和の正常化に踏み切ることを検討する。
マイナス金利解除による為替への影響は?
個人的な見解は円安のままであると思う。
アメリカの消費者物価上昇率をみると依然前年同月比を3パーセント上回っており、目標の2パーセントまでまだまだ距離がある。6月利下げが市場予想になっているが、物価を見る限り利下げは難しいと思う。
一方で日本は物価は下落傾向にあり、実質消費もマイナスが続いている。更に実質賃金も22ヶ月連続で下落となっている。このことからも日本は再びデフレに突入する可能性もありマイナス金利を解除したとしても追加の金利の引き上げはできないだろう。
このような状況を鑑みると円安は継続すると思われる。
株価への影響は?
株価については今後の引き締め状況によるだろう。3/15日現在日経平均株価は4万円の大台を超えて以降、3月のマイナス金利解除の観測が出て大きく調整し、3万8000円台で推移している。もうすでに株価はマイナス金利解除を織り込んでいるように見える。今後は日銀植田総裁が今後どれくらい金利を引き上げていくかを注視していく必要があるだろう。金利を引き上げすぎてまたデフレに突入するようなら株価は大きく下げることになるだろう。
マイナス金利解除について個人的見解
個人的には今マイナス金利を解除する必要は全くないと考える。現在日本の物価は2パーセント程度でとても安定している。アメリカのように2パーセントを大きく上回っているのであれば金融引き締めをする必要があると思うが、今物価が安定している状況でわざわざマイナス金利を解除する必要は全くないと思う。
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