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コントローラー1つで景色が広がった日【ホッシーの新米広報奮闘記#19】

どうも、ホッシーです。


突然ですが、ホッシーは様々な移動手段を使って外出したり仕事に行ったりしています。

普段乗っている電動車椅子をはじめ、電車、新幹線、地下鉄、バス、車など様々なモビリティに乗っているわけですが、最近はそれぞれのモビリティに乗っているときに見える景色や体感の差について思索を巡らせています。


例えば、


車椅子と新幹線とでは、移ろう景色のスピードに雲泥の差があるのに体感は同じ


とか


車椅子と車とでは、乗っている時に感じる地面の感触は同じなのに体に来る振動は車の方が増幅する


とか、さらに言うと


車椅子に乗っているときに見る景色は能動的に何かを探そうとしている自分がいるのに対して、電車に揺られているときは同じ映画を何回も見るような退屈さがある
なのにその風景から感じる趣は似ている


などこんなことばかり考えています。


電動車椅子が能動的にコントロールできるモビリティであるのに対して、その他のモビリティは自分にとって受動的なモビリティだと言えるので、ある種俯瞰して見られる景色や得られる感覚があるからこそ、こういったことを考える余裕があるのだろうなぁと思ったりしているわけです。


そんなモビリティの中でも多くの人が使っているにも関わらず、自分にとっては受動的なモビリティがあります。


それが、『車』です。


「電動車椅子に乗っているのに車の体感がわからないってどういうこと?」と思われるかもしれませんが、自分にとって電動車椅子は『足』という感覚であって(不思議ですよね。こういった身体性にまつわる話も後日書きたいなと思っています。)、

そもそものスピードが違ったり、ハンドルとペダルに対してジョイスティックというインターフェースの違いがあったりするので、自分にとっては未知の世界なのです。

さて、そんな未知のモビリティの片鱗を掴めるようなイベントが、去る10月15日(土)、16日(日)に開催されました!


「Mobility for ALL ~移動の可能性を全ての人に~」に出展しました


先日岡山国際サーキットで下見を行った話の際に書きましたが、「Mobility for ALL〜移動の可能性を全ての人に〜」が岡山県は津山市にある「岡山トヨタ PLATPORT」で開催されました!


今回テクノツールは「体感しよう、レーサーの興奮を。レーシングシミュレーター」というテーマで参加させていただきました。


当日は元F3レーサーで現在eスポーツのレーサーをされている長屋宏和さんと共に、レーシングシミュレーターである「iRacing」を多種多様な入力手段を使って自分にフィットする形で楽しんでもらうことをコンセプトとした実証実験を行ったのです。


まずはめちゃくちゃ感動した長屋さんのドライビングテクニックを見てくれません??



これが……プロ……!!!!


自分の中に無い感覚を持っているすごさはもちろんのこと、個人的に一番驚いたのが、


シミュレーターやコントローラー自体に振動を与えるような装置は無いのに、コースアウトした時やスピンしたときに、実際の車に乗っているかのように体が揺れたり驚愕反応を起こしていた


という点で、なんというか


「人間の持つ身体性って不思議だなぁ」


としみじみと思ったわけです。
もっとこういうこと知りたい。


車の運転と縁遠い自分が初めて見る世界


さて、テクノツールがコンテストとしてこのイベントに挑戦する傍ら、車を運転したことのないわたくしホッシーもいきなり100km以上の速度の世界を走るという挑戦をしていたわけです。


もちろんそれはそれはクラッシュしまくるわ、車止まるわ、ギアのシフト間違えるわで、


「たぶんこれがリアルな運転だったら、もうわたくしはこの世には居ないだろうなァ!!!!」


と思ってしまいましたね。


今まで助手席や後部座席で何の気なしに見ていた世界って、運転するとなると実は注意深くいろんなものに気をつけていないと足元を掬われるのだなぁ…


ということをシミュレーターを通して学んだわけです。


ちなみに今回わたくしホッシーは、長屋さんが普段使っているアクセルブレーキの手動装置と、テクノツールが出しているジョイスティックを併用して


ステアリング:ジョイスティック
アクセルブレーキ:手動装置


という組み合わせでドライビングしておりました。




これ、顎を使っているが故にマスクがズレるので、そのズレ分を気にしながら操作する必要があって、すごく神経尖らせていないとすぐスピンしたりぶつかったりするわけですね。


ただ、「顎だけを使う」というのは手や足や他の部位を動かす操作に比べて非常にシンプルなので、


「この顎だけ使えるっていうレギュレーションでみんなで対戦したらおもろいんやない?」


と天才ホッシーは新たな遊びを生み出してしまったわけです!!


というわけで『顎カップ』、やりましょう!!!!


点と点が線になる瞬間


今回のイベントは、テクノツールの実証実験ができた喜び以上に個人的にすごく大きな糧になったことがあります。

それは、

「今まで先陣を切ってきた憧れのパイオニア達と繋がりができたこと」

「自分がやってきた仕事が誰かの役に立つかもしれない瞬間」

に立ち会えたことです。


例えば長屋さん


わたくしホッシーが普段雨の日に使っている車椅子用のカッパがあるのですが、それは長屋さんが主宰しているブランドのもので、やっと本人に


「雨の日にいつもお世話になっております」


と伝えられたし、わたくしもアパレルブランドを立ち上げる準備中なので、実際のお話を聞けてよりモチベーションを上げることが出来たわけです。


そして普段からわたくしや社長に、広報を教えて下さっている白井さんとも初対面出来たわけです。


白井さん持ち前の洞察力や、こういった現場での立ち回り方など、実際に現場に来ないと分からないようなことをしっかり教えて下さったり、隣でドライビングテクニックを教えて下さったりと、


「やっぱりこの方のもとで広報や様々な挑戦ができていることが最高だなぁ」


と改めて思ったわけです。


そして、岡山県内でアシスティブテクノロジーを専門としている方の中でも指折り数えるほどのスキルを持ち合わせた橋本義肢の石原さんと、彼と普段から関わりのある体験者の方との繋がりもすごく大きな出会いでした。


わたくしが今こうしてテクノツールのメンバーとして働いているということを、やはりどうしても他の当事者の方に還元しようとすると「羨望の眼差し」「憧れ」だけで終わってしまうことが多いわけですが、それだけで終わらせたくないんです。


だから、自分のような人間でもちゃんと働けるということをしっかり再現性のあるものとして後に続く人たちのために残したいんです。


石原さんや体験者の方で新しくできた友達と一緒なら、それが出来るかもしれない!とすごく大きな希望を持てたことは何よりも嬉しかったのです。


その他にも、中学時代に住んでいた寮で同じ部屋だった友達との再会や、Twitterでフォローしていて「いいなぁ!!」と思っていたePARAのメンバーとの出会いも、すごく大きな糧になったのです。


他にもたくさんの出会いがあって書ききれないけど、今までの自分の伏線を回収できるような出来事がこの2日間には詰まっておりました。


言葉が足りない!!!!


終わりに


いつもに増して長くまとまりのない文章となりましたね!

この熱量を全て上手く書き切れる力量の無さをとてももどかしく思っているところです!


さて、今回はこのような形でイベントは終わりましたが、実はまだ続きがあります。


これからまた選考が待っているのでとても忙しいことは承知しておりますが、テクノツールのスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした!!

各人が各自のスキルを輝かせる瞬間を真近で見られたことはとても刺激を受けましたし、これからも頑張ろうと思いました!!

今後ともいろんな取り組みといろんな出会いに貢献していきたいですね…!


それでは、今回はこの辺で!


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