はじめての絵本コンペ

日産童話と絵本のグランプリで

絵本のコンペに出合ったのが

締切の3週間前。

コンペに出すお話が決まって、

実際に描き出す頃には

残すところ18日ほど。

しかも、

構って構っての

一人息子(一歳)が

完全に寝ている時にしか

制作ができない!


とにもかくにも、

何もしなかったら結果は「ゼロ」だし、

一歩でも動けば何かが動くと信じて、

まずは、描ききって、

締め切りに間に合うように出す。

これだけを目標に

夜、息子を寝かしつけてから、

こっそりと布団から抜け出して

5分でも10分でも、鉛筆と筆を動かす日々でした。


当時、息子は、寝かしつけても、

私が布団から抜け出すや否や、

すぐに目を覚まして、

大声で泣きわめくので、

抜け出すこと、

描き続けることが、

至難の技。

布団と作業台を、何度も何度も往復して、

遂には寝かしつけていた私も

寝落ちしてしまうという、

「寝かしつけあるある」

とも、闘っていました。



それでも、「絶対に出す!」という一心で、締切前日にギリギリ郵送することができました。

その日以来、知らない番号から着信がある度に、

「もしかしたら、受賞の連絡かも??」

と、ドキドキする生活を送っていました。


結果は、忘れた頃に突然やってくるもので、

息子と昼寝をしていて、

寝ぼけた私の耳元に、

第34回 日産童話と絵本のグランプリ

入選のお知らせが届きました。

絵本の部、佳作、、、。

大賞を取った人にしか、出版のチャンスはない為、

賞をいただいた嬉しさと

出版には至らなかった悔しさを

ごちゃ混ぜしながら、

この佳作は、

どのレベルの佳作なのか

興味が湧いてきました。


もうちょっと頑張れば

優秀賞だったのか、

もっと頑張れば、

大賞にもなり得たのか、

もしくは、

ギリギリのラインで佳作だったのか、

はたまた、賞はなくとも出版はできるのか、

、、。


授賞式の日、

希望者は抽選で

審査員の先生方から直々に

アドバイスをいただける

機会があるとのことでした。


当然の事ながら

私も受講を希望して、

運よく抽選に選んでいただけ、

意気揚々と、

授賞式の会場である

大阪中央図書館へ向かったのでした。


つづく。






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