「メモの魔力」(前田裕二著) の読書感想(評価:★★★)

●この本を購入したきっかけ

いつも書店に並んでいることに気がついていたものの、メモを取ることの重要性のみが語られているものだと思い、手にはとらなかった。
立ち読みをしていたところ、「自省」することの重要さが書かれており、思わず購入。

●インプットしたいこと
『自己分析の方法と活かし方』

●自己分析の重要性

本書では、
メモは対象を自分自身に向けることで自己分析が深まり、今の時代に自分を知ることはすごく大切であることが書かれている。
私は、自身の価値観をもっと理解し、判断に迷いがあった際は、それに従い行動したいと思った。

自己分析をすることで、
・「人生の軸」が明確になる。
・自分がこういうときに幸せを感じやすい、こんなゴールを持ったらすごく楽しそうだと目指すべき方向性を設定できる。
・不思議と自然に自信を持てるようになる。

人は1日のなかでもたくさんの判断をしている。
その行動ひとつひとつに意味を感じ判断していれば、自分の人生を生きていることになるので自信につながるのだと思う。

●自己分析のコツ
それは、「具体化」と「抽象化」

自分の長所は?という質問に対して、
答えの例えとして「辛抱強い」では足りない。
どんな辛抱強さがあるのか、「具体化」する。
ある場面、ある時、ある人になると辛抱強いなど。

次に、「なぜ?」で「抽象化」する。
なぜ、辛抱強いのか?何がそこまで辛抱強くさせているのか?辛抱強さを形作った原体験は何だろう?ということを考える。
抽象化することで、他の分野にも応用が効くようになる。

本書の例としてもうひとつ記載をする。
「前田さんの長所は?」
回答:圧倒的努力を可能にする熱量
具体化:毎日朝の5時まで仕事をしている
なぜ?:8歳で両親を亡くし、貧困の中で苦しい思いをして勉強をまともにできる環境ではなかったから。そんな運命に屈して自分よりも優れた環境に置かれた人たちに負けたくなかったから。
抽象化:運命に対する憤り

抽象化するのが、難しそうなので練習をする必要がある。

●行動に落とし込む「転用」

抽象化されたものは、今この瞬間に何をすればよいのか示されていない。
そのため、「転用」という作業が必要になる。

前に記載した例でいうと、
抽象化:運命に対する憤り

この価値観を持っている自分はどうすると良さそうか?を考える。
回答例としては、「その憤りが解消されるぐらいの運命を正当化するような結果を出す」
さらに、すぐ行動がとれそうなレベルまで具体的にする。

現実世界を変えていくためには、
「具体化→抽象化→転用」が必要であることが分かった。

インプットしたあとは、アウトプットすることが大切であることを再認識。
アウトプットの質を向上させるためにも、戦略が必要なので、「具体化→抽象化→転用」を活用したいと思う。

●メモの重要性

書くことによって、RAS(網様体賦活系)という脳のフィルターが作動する。
また、潜在意識に刷り込まれる度合いが高くなる。

書くことは、アウトプットなので記憶の定着ができることが理解できる。

●夢の実現方法

夢を明確に言語化することで、実現可能性は飛躍的に上がる。
生涯でやりたいことをリストアップして、優先順位と終わりを意識する。

夢や目標を何となくぼんやり描くのではなく、「手触り感」が出てくるよう、言語として書くことが大切であることが分かった。

●モチベーションの型

・トップダウン型
目標、ゴールを決めてそこから逆算して日々の行動を決める。
・ボトムアップ型
目の前の面白そうなことに飛び付くことで日々の行動を決める。

私は自分がトップダウン型であることが理解できた。なので、物事に取り組む際には、目標やゴールを設けることでモチベーションを維持できることが分かった。

●ライフチャート

人生を鳥瞰的に眺めて新たな気づきを得る。
「変化点」をみて、なぜ上がったのか、下がったのかを書いてみる。
自分の感情をアップさせたものを発見できれば、それが自分にとっての「生きる意味」「幸せの源泉」である。

自身のライフチャートを作成してみたが、なかなか濃いチャートであることが分かった。
どこに感情の起伏があったのか、細かく見ていき自己分析を進めていこうと思う。

●最後に

本書の最後には、自己分析1000問チャレンジがあり、とてもやり応えのあるものとなっている。
今週の休日にチャレンジしたいと思う。

メモだけの話ではない、内容の濃い本であることがご理解頂けたと思う。
是非、興味がわいた方は手に取ってみてはいかがでしょうか。


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