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紙媒体の編集者がWebで受注するための構造的な問題

紙専門なのに、Webを研究する矛盾

前の投稿で、私が書籍を主に編集してきた編集者で、サイトを作って発注をもらえないかな、、、、と動いていることを書きました。

今、こんなふうに、自分を世間に売り込んでいこうとすると、

ブランディング

が必要ということになっています。

私も本を3冊くらいは読んで、いろいろと考えました。

考えた末にたどりついたのが、「紙の編集者」ということだったのですが、「紙の編集者」をPRしていく場は、やっぱりWeb上になります。

Web上でのPRを誰かに委託して「バーンとやってよ!」みたいに言えればよいのですが、とりあえず、そんな余裕はない。
となると、自分でいろいろやるしかありません。

Webで人に伝える方法は、紙媒体とは違います。

どうやって読まれるか?
どのくらいの匙加減がよいのか?

といったこと、一つひとつが違います。

サイトをWordpressで作ると、Wordpressのことも勉強しないといけない。
noteに書くとなれば、こちらも勉強しないと。

う〜む、自分はどっちに向かっているのだろう。
紙専門をうたっているのに、どんどんWebに注力していく自分。。。
ダッチロールしている気分になってきます。

成功している人の教え

インスタで成功している人の言葉などを見ると、

自分の都合で発信するのではなくて、見る側の興味に沿って打ち出していく

ことの重要性が解かれています。
たしかにその通り。ではあるのですが、

見る側の興味があり、自分の専門の編集に関すること、

それはどこにあるのだろう? それが難しいところです。

編集に興味のある人に、編集のノウハウを伝えることができても、自分の場合はそこから受注につなげたいので、うまくいくのかどうかわかりません。

これが、床材とか、化粧水とか、脱毛法とかなら、まだわかるのですが、
編集。。。
と書いているうちにも、どんどん、自分の都合での発信になっている(笑)。
ほとほと困ります。

編集のノウハウを書くと長文になる

自分のサイトでは、これまでもいくつかの編集ノウハウの記事を書いていて、それはそれでアクセスが少しはあります。

書籍の横組みと縦組みについて書いた記事は、検索してもそこそこ上位に来ます。
それを誰が検索するのか?という問題はありますが。
(↓この記事です)

https://hosokawakobo.com/editor_tips_05/

ただ、こういう記事を書くと、ものすごく長くなります。
丁寧に、きちんとしたことを書いておこうとすると、説明することが多くなってしまうのです。

たぶん、自分がWebの編集に慣れていて、記事を読んだら、何か他の方法をと言うかもしれませんが、自分で書いて、自分で編集しているから、何がなんだかわからない。
気づけばものすごい長文になり、図版もたくさん入れることになり、七転八倒してまとめあげてなんとかupする。その繰り返しです。

裏方ということ

受注するためには、自分を売らないといけないのでは? と思います。

同時に、編集の仕事は裏方ですから、出すぎては良くない面もあります。

先日、編集者の仕事とは? というような検索をしてたどりついたページでは、自分のことを語るようなのはダメ! 的なことを言っている方もいて、少し凹みました。理想的にはそうありたいです。

でも、フリーで受注していくためには、そうも言っていられない。
「この人に頼んだら良いものができそう」と思っていただけるように、自分の仕事を発信することは必要であろうと思います。

とりあえず数をこなす

グダグダ感満載な文章ですが、

拙速は巧遅に勝る

という言葉があるそうです。

紙の場合は印刷物が後まで残るので、「拙速」で進めると刷り直しとかシール対応とか大変なことになるのですが、Webの場合はやっぱり「拙速」でいくほうがよいのでしょう。

サイトの記事では、ブックレビューを30日連続で書いたことがあります。

その中で、全然期待していなかったのに、そこそこアクセスのある記事というのがあり、その検索ワードが「エピグラフ」というものでした。

30本くらい書くと、やっぱり発見があり、少しだけ前に進みます。
これでは、「拙速」のつもりでも、「拙遅」だよなあ。このスピードでよいのかなあ。。という思いもありますが、まずはそういうことからやり続けるしかありません。

noteの記事も、書いている間に発見があると思って続けてみようと思います。

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