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音源の発掘/再発を考えることは過去の歴史と向き合うことのみならず、同時代の音楽を未来にどう受け継ぐかを考えることでもある
毎年さまざまな音源の発掘/再発が行われている。けれど世の中ではどうやら好事家のためのマニアックなアイテムと思われている節があるようだ。そんなことを考えながらカンパニー社の『日めくりジャズ366 2024年版』を捲っていたら、「評論家やファンはジャズの本質をすべてレコードで評価しようとしている。アメリカを回りクラブギグのみで歴史本を書くのは不可能に近いがレコードだけで歴史を勝手に作るのはやめてもらいたい」というホレス・タプスコットの主張が目に留まった。もっともである。わたした