女子高校生
わたしが女子高校生じゃなくなる時、多分世界は変わってしまう。
短いって怒られるプリーツスカートも履かなくなるし、バレないようにしてたお化粧だって当たり前になる。
わたしのアイデンティティが消えていく。
恋の駆け引きもファーストキスも知らないまま、
青春を走る女の子を見て苦しくなって、戻れないことを分かっていながら空気に溺れてしまう。
今、わたしを追いかけてくる
綺麗で、美しくて、尊いものに、
あと少しで見捨てられてしまう。
あとほんの少しで、
綺麗で、美しくて、尊かった、ものに、
変わってしまう。
制服のスカートを揺らしながら、わたし今日も思うの。
わたしだけを置いていかないで、わたしのことも連れて行ってよ。
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