せつな

18さい。建築学生。写真と音楽が好き。どっかで歌を歌ってる。

せつな

18さい。建築学生。写真と音楽が好き。どっかで歌を歌ってる。

最近の記事

卒業、朝。

ふわふわとしたこの感覚は、嬉しさなのか、切なさなのか。分からないけど、今日、卒業する。 6年間着たブレザーはサイズが合わなくなってるし、履きなれたローファーは壊れかけている。一生終わらないと思っていた高校生活が終わるなんて受け止めきれないし、受け止めたくもない。 毎朝憂鬱を感じながら揺られていたバスからの景色とももうさようなら。 五感すべて、六感までも使って、全てを私に焼き付けたいけど、高校ではそんなこと教えてくれなかった。 もうすぐバス停に着いちゃう。 終着点が見つか

    • りんごジュースとナポリタン

      「りんごジュースとミートソース頼んでいいかな?子供すぎる?笑」 そうやって彼女は言った。 「子供すぎるね笑 」 「でも私たちまだ子供だから大丈夫だよ」 そう、返した。 春から大学生になる。 1番行きたいと思った大学へ。学歴が良いとは言えないけれど、息の吸いやすい場所を求めて選んだところへ。 彼女は私の選択をかっこいいと、言った。 その言葉に救われた。 「頑張ってね」とは言ってくれるものの誰もかっこいいだなんて言ってくれなかった。 初めてこれでいいんだ、と思えた。

      • 2月5日 思ったこと

        雪が降ってる。 今日は第1志望の大学の受験だった。なぜもこうしてわざわざ受験の日に雪が降ってるのか分からないけど、思い出には残りやすいなって思った。 そういえば、中学受験の時も雪が降ってたな。2月2日か3日か忘れちゃったけど、第1志望の日に雪が降ってた。 中学受験も大学受験も雪だなんて笑っちゃう。 ────────────────────── 試験会場で同じ学校の子に会った。6年間も同じところに通ってたのにクラスが被ることはなくて1回も喋ったことがない子。 帰り際にパって

        • ずっとずっと昔から

          ずっとそう。 生きているはずなのに、誰かの夢の中にいるよな気がする。周りを見渡してみても、ここが現実じゃないどこかみたいに感じるの。ホワイトボードに書かれた文字が鮮明に見えたとしても、頭がふわふわしてしょうがない。 私のこの人生が、 今まで作ってきたお話が、 誰かの長い長い夢の中だったら。 私はその夢の中の主人公で、その誰かが目を覚ますのを待ってる。 ただそれだけ。それだけだったらいいのに。 そうすれば、入試の結果だって、恋の結末だって、何もかも割り切れるのにね。つ

        卒業、朝。

          今年も終わっちゃうね

          2023年も終わっちゃうね。年々一年が短くなってしまって、年に一度のことにワクワクを感じることができなくなっている。さみしい。この喪失感と焦燥感に抗おうとしてはみるけど、この感情って想像の遥かに大きくて、まだ抗うチカラが足りないみたい。来年もおんなじこと思ってるんだろうな。きっと今年よりも、もっと早く1年が終わってしまう。あと1年のうちに、解決策見つかるかな。見つけたいね。 今年はたくさん勉強した、 なんていってみたいけど、実際フルで頑張れたかはわからないまま共通テスト14

          今年も終わっちゃうね

          snsって才能に溢れてて病むよね

          題の通り。 snsって才能に溢れてて病むよね。 非凡だと信じていたくて、どうにか何かになりたかった。周りと環境が違ったから、普通になんかなりたくなくて、無理やり繊細にさせられてしまった私を救いたかった。助かる術が欲しかったの。 どれだけすごいと言われたところで、上には上がいて自信なんて元から無いのに何を信じていいか分からなくなる。 信じて歌ったはずの音楽が、苦しいだけの物に成り下がってしまって、やり方もわからないままここまで来てしまった。 やり始めたらやり終えるということが

          snsって才能に溢れてて病むよね

          チャイムが鳴って、自分勝手に終わりを告げられてしまった。

          絶対的であった高校生という肩書きを失ってしまって何になるのだろう。またこうしてこれからも光の中を走る少女たちを見て苦しくなるんだろうか。 歳を重ねれば重ねるほど、失っていく切なさと増えていくばかりの虚しさを何が包み込んでくれるというの。 落ちていきたい涙は、もう我慢を覚えてしまったし、高校生という言い訳は、もうすぐ身分不相応なものになってしまう。 私にとって何よりも強く無敵だったはずのものが、終わってしまうという恐怖だけによって喰いつくされていく。 早歩きする通学路がい

          チャイムが鳴って、自分勝手に終わりを告げられてしまった。

          初恋

          ある人の新曲をきいた。もうそれが本当に素敵で堪らなくて胸がきゅっとなった。 公開されたMVを見て、尚更胸がきゅっとなった。 恋とまとめていいのか分からない今の私の状況を、恋にしてあげたいほどに素敵な曲。 「どうか、来世では僕より情けない人でいて。」なんて何食べてたら浮かぶんだろう。 素敵すぎてこのフレーズごと食べてしまいたい。 こうやって今、その曲を思い出すだけで胸がきゅっとなる。 曲に恋してるみたいね。すてき。

          ギターをかまえて

          ギターをかまえてステージに立つ。 シールドを刺して合図をする。 BGMが上がって下がる。 照明があたる。 ひと息吸ってマイクに音を。 囁くように。救うように。届くように。 暗闇の中でもお客さんの顔はよく見える。 宙を見ながらうたをうたう。 似たようなストロークに嫌気がさしながら下を向く。 貰った拍手が終わるタイミングがいつも分からない。 そして、止んだ音に耳をすまして名前をいうの。 「 です。お願いします。」って。 わたし、またあの世界

          ギターをかまえて

          センチメンタルに刺された

          ここ最近、私のセンチメンタルは私のことを刺しすぎだと思う。 原型なくなっちゃうからやめてよね。 別にそもそもきれいな形っていう訳でもないんだけど。 私が原型を無くしたらセンチメンタルだって困るでしょ? だからもう少し優しくしてね。 チョコレートみたいなキスなんてまだしてないんだから、それだけは分かっていてね。

          センチメンタルに刺された

          プラスとマイナス、幸と不幸

          あと10日で成人するというのに私はいつまで経っても変わらない。 縛られたトラウマを言い訳にして日々をすごす。 もがき方が分からなくて、苦しくて、頑張り方を忘れてしまった。 元気だった頃の私は、私をもっと許せていた。 こう考える度に行き着く先は、 大嫌いなあの人達が全部悪い、 ただそれだけ。 人のせいにしているうちはきっと何も変われないことなんて分かっているのに。 頑張り方も、助かり方も忘れてしまったから、あの人達のせいにして、私は私を少しだけ許すの。 早く忘れてしま

          プラスとマイナス、幸と不幸

          やさしさってむずかしい

          優しすぎるよってよく言われる。 優しすぎるからもっと怒っていいんだよって。 確かに、自分の怒らなさにびっくりすることはある。 でもね、ちがうの。 私が人に優しくするのは自分を守るためなの。 ごめんね。 あの子たちは私を心配してあんな素敵なこと言ってくれるから、切なくなる。 自分のずるいところを目の当たりにして、苦しくなる。 わたしが人に優しくするのは自分を守るため。 優しくしたらみんな私にも優しく接してくれるし、私が原因で嫌な思いをさせたくないし、少し嫌なことをさ

          やさしさってむずかしい

          散文的にうたう

          うたをうたう。 曲をかく。 言葉を集める。 そうやって蓄積してきたわたしの曲たちがいる。 最近曲の作り方を忘れてしまいそうなの。 ギターも長いこと握ってない。 毎日ギターを弾いて、音楽に触れた1年前。 ライブで新しい曲を歌わなきゃって追われてた、誰にも急かされてないのにね。 スマホに貯めてきた素敵な言葉たち。 鮮度は保たれなくて少しずつ腐ってしまいそう。 ボイスメモに録音した音だって、形が崩れていく。 言葉の真新しさが無くなることが怖い。 直ぐにうたにしてしまわないと

          散文的にうたう

          女子高校生

          わたしが女子高校生じゃなくなる時、多分世界は変わってしまう。 短いって怒られるプリーツスカートも履かなくなるし、バレないようにしてたお化粧だって当たり前になる。 わたしのアイデンティティが消えていく。 恋の駆け引きもファーストキスも知らないまま、 青春を走る女の子を見て苦しくなって、戻れないことを分かっていながら空気に溺れてしまう。 今、わたしを追いかけてくる 綺麗で、美しくて、尊いものに、 あと少しで見捨てられてしまう。 あとほんの少しで、 綺麗で、美しくて、尊かっ

          女子高校生

          フラッシュバックする

          今日もフラッシュバックする。 私はすごく夢見が悪い。 トラウマに縛られた、起きると泣いてしまう夢。そんな夢を見る。 トラウマが現在進行していた頃。 弾き始めたばかりのギターを手にして、 縋るように、吐き出すように、うたを歌った。 「この記憶がなかったなら。」 何度もそう思った。恨んでしょうがなかった。 思い出して所構わず泣いてしまうことも、酸素が足りないように感じることもきっとなかった。 人生違っていたと思う。 でも、 この感情を手放してしまったら何も残らない気がし

          フラッシュバックする

          物語の主人公は強すぎる

          冴えない。 物語の主人公はそうやって自分のことを言う。 確かに本を読んでも、映画も見ても、起承転結で言う「起」の部分では主人公ってすごーく冴えない。何にもできない。みたいな。 でもそんな主人公でも、物語の途中でアクションを起こす。 私、主人公って強すぎると思うんだ。強くて、勇敢すぎる。 そんな冴えない主人公であったとしても、何かに挑む勇気は1丁前にあるんだもん。 私だったら同じ状況に置かれてもそんな勇気出ない。負け犬の遠吠えかもしれないけど。 結局の所、物語の主人公に

          物語の主人公は強すぎる