「安楽死」について


 ここでこういう話をするのが適切なのかわかりませんが、高校時代、いわゆる「安楽死」について調べていたことがあります。


 学校の授業の課題というわけでもなく、自分の意志で、ふと、調べたくなったので。そのようなテーマを題材に、何か書いてみたかったのかもしれません。


 放課後の図書室とか、市立図書館などで、安楽死に関係する書籍をいろいろ読んでいたのを思い出しました。オランダとか、スイスの制度や事例が紹介されていたように記憶しています。


 それほど熱心に調べていたわけではありませんが、なぜ、当時、あんなにも興味を抱いていたのか。知りたいと思っていたのか。

 

 一時期、寺に入ることも考えていたくらいなので(割と本気で)、いろいろあったのかもしれません。高校生活自体は平和そのものでした。特に、悩みごとがあったわけでもありませんし、何かに躓いていたわけでもないと思います。教師からは気に入られていましたし(良くも悪くも)、同級生とも特にトラブルは起こしていなかったですし(良くも悪くも)。


 そういう時期が、あるのだろうと、思います。これからもきっと巡ってくるでしょう。根源的な問いについて考えることは、決して悪いことではない。しかし、間違いなく、そこには深淵があることも事実。


 そういう話を人から聞いたりすることもないわけではないはずなので、自分の抱いている感覚に対しては、素直でいたいとは思います。しかし、理解はしないけれど、共感ができる人ではありたい、とまでは思いません。私は、あの医者の思想が嫌いですし、理解もしたくありません(そして、そもそもあれを「思想」だと勝手にみなしてしまうのもどうかと思います。彼と同じ土俵に立っていいのでしょうか。ものすごく、生身の人間関係を抽象化している人の発想に思えてならない。あれを思想化することで、かえって彼の行動に加担してしまうことになりはしないか。)。


 今日は、そういうつぶやきをしたかった。
 

 それだけ。

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