Go to is どこ?
誰もが感染する可能性はある、感染者は被害者である、と、皆は口にする。
私もその通りだと思う。
コロナに感染してしまった人は、それを悪く思う必要はない。
むしろ、感染してしまった人に対して不当な差別をするなら、それこそ問題。
けれども、自分が感染者となり、自分が所属するコミュニティに迷惑をかけるようなことは避けたい、とも、同時に思う。
これは二律背反だろうか?
あるいは、こういう問いかけもできる。
自分が感染者となり、コミュニティに迷惑をかける可能性を少しでも減らしたいのなら、一日中家にこもり、買い物も最小限に抑え、外食も一切せず、ステイホーム期間中と変わらない生活を永続すべきなのではないか?とか。
あるいは、果たしてそんなことが可能なのだろうか?とか。
そもそもそんな生活を続けることが、「新しい生活様式」なのだろうか?とか。
自分が感染すれば他人に迷惑をかけると思っている人間が、ステイホームしないのは行動に矛盾がある!のだろうか?
旅行にこれから行く人たち、それを迎える人たち、皆、様々な思いがあるはずで。
持病を抱えていて、あるいは高齢者で、コロナに感染することにリスクがあると感じている人ならば、少しの情報にもセンシティブになるのも、理解できる。
自分だってそうなると思う。
けれども同時に、こうした小さなコミュニティで孤立してしまう人も助けなればならないし、彼らの心のケアも必要なことは言うまでもない。
いまだ大学に行けない学生たち。彼らだって、今とても辛い思いをしているのだ。
あるいは、再開された学校で、コロナの感染拡大に怯える児童もいるし、保護者もいる。
逆に、再開されないことでストレスを感じて、精神的に参ってしまう人もいる。
そうした両方の側の意見と、向き合わねばならない。
どちらが絶対に正しい、間違っている、ということは、ない。
経済活動がなければ、人は死んでしまうのも確かなので。
もちろん、感染対策をまったくしていないのは論外だけど。
今できることをやるしかない。
そう言うと、できることはすべてやるべきだ!例外は許さない!という、ストイックな考え方がすべてだと、考えている人もいる。
私自身は、そういうことで、他人を責めるようなことはしたくない。
自分はされても構わないけれど。
旅行を取り止める、ことも、色々な考えがあってのこと。
私も今夏は地元に戻らないことに決めましたけど、それは、「人に迷惑をかけたくないから」という理由ではありません。そういう理由付けを、私はしたくない。
じゃあ、帰省する人たちは、それを顧みないの?と、言う人たちが必ずいるから。彼らの不安も理解したい。けれど、それ以上に、自分の家に帰る人たちに後ろめたい思いをさせたくない、という、思いがある。
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