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一つずつやっていく


私にとっての未来のためにできることは、物語に触れることである。

先日私は、会社である役職についた。
当初は役職が上がったことに対して浮かれているだけであったが、それが私にとってはストレスになる事を今、痛感している。

さて、私はとある時期よりとある事情により金銭的に生活が圧迫されるようになった。
周りにも相談し、少しずつ仕事を増やしていった。生きていくためだった。
しかし、生きていく手段が今度は私の命を脅かした。
増え続ける仕事、こなした分が評価されやってきた役職と言う名の責任。
ろくに休むことが叶わないなか、心はすり減っていった。

途方もなく増えてしまったやることの山を前に、右往左往する日々が一週間続いた日のことだった。
ふと、一日お休みをもらえた。
久しぶりに漫画喫茶で一日中過ごした。
ある漫画に不安がたくさんあるときは目の前のものを一つずつやっていくしかない。と書いてあった。
何だかその言葉が心に落ちてきた。
めまぐるしく変わっていく生活の中で、なんとなく諦めにも似た気持ちになった。
そうだ、私は元来手際がいい人間ではない。
私が手際が良く見えているのは、しっかりやる事を明文化し、一つずつこなしてきたからである。
仕方ないと思った。
やることが増えたのだからある程度は諦めて受け入れるしかないと。
漫画喫茶の中で肩の力が抜けるとは意外ではあったが、なかなか人生とは面白いものである。

やること地獄はまだまだ続くし、責任の重さややっかみなんかも多々あるのだが、いっときの閉塞感からは逃げだせた。
私にとっての未来のためにできることは、物語に触れることである。
なぜなら私にとって物語に触れることは、他人の考えや価値観に触れ自分の考えや価値観を再確認する時間だからである。

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