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もうボケているのかもしれない

ある日のこと。その日は近くのコンビニへ行くためだけに外へ出ました。徒歩十分程の所です。
コンビニ受け取りにしていたものを入れるために大きめの手提げ鞄をリュックに入れて出かけた、はずでした。
ところが、コンビニに着いて肩が異常に軽いことに気づきます。幸い、受け取り手続きは全てスマホで済ませられるため、リュックは必要なかったので事なきを得ました。受け取った段ボールは手で持つことにしました。しかし、肝心のリュックはどこにも見当たりません。
どうやって落としたのか全く見当がつかないけれど、それほど大きいものなら同じ道を帰れば見つかるはず。そう思って挙動不審にも見えるほど後ろを何度も振り返りながら帰りました。神隠しにでもあったのではないかとも思いました。
そして、家に近づいた頃、ある可能性に辿り着きます。
そもそもリュックは背負ってきていなかったのではないかと。
必要な手提げ鞄を入れたわけだし、まさかと思いながら玄関扉を開けると…リュックは所定の位置に鎮座していました。
必要なものを入れたのに背負わずに外へ出た自分。コンビニに着くまでの間、一度も違和感を感じなかった自分。訳分からなすぎて靴をはいたまま一人で笑ってしまいました。
まだ二十代ではあるけれど、もうボケているのかもしれない。

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