誕生日が終わるまえに

【8月22日 日記】

・もともとは
  有給をとろうと思っていた。
  でもプロジェクトが佳境に入って断念。
  それから午後だけ休もうとも思ったけど
　結局、業務が積もったので断念。
　上司には「来なければ良かったのに」と
　嫌味をいわれる。
　とはいえ、今じゃない。

・部署違いのお姉さん的先輩が、
　話しかけてくれた。
  知り合いの古民家に行ったのだと。
  風情ある趣の写真には癒された。

・営業の同僚が会社に来ていたので
  1時間ほど情報交換。
  有益で建設的なのでありがたい。

・後輩くんとプロジェクトのための検討会。
  終わったら21時を回っていた。
  後輩くんごめんよ、と思う。

・電車を乗り継いで
  最寄駅を降りたらどしゃ降り。
　足が濡れたけど久しぶりの
　雨音が気持ちいい。

・遅くまでやっている
　小さなスーパーでお買い物。
　「今日はほしいもの買っていいよ」
　と、心の中で言ってみる。
　シードルとチョコミントのアイスを購入。
　お値引きされたミルクレープも手に入れる。
　それぞれ半分だけ食べて満足。

あともう1つ。

オフィスの出入り口で
あの人に会った。
最近気になる人がいて困っている。

少し前に仕事の相談をしたことがあって
「どう？」って話しかけてくれた。

今日の作業がひと段落したところ
だったのかな、
笑顔がほっとしている。
そんな顔を見てきゅんとして
しまった。

こんな日記、後から見たら
はずかしいほかないんだと思う。
とはいえ、人生の中で
こんなに穏やかに
人を好きになることは
きっともう、ないと思うから
小さなおもいでを大事にしておきたい。

何もないと仕事してた誕生日。
笑顔見れただけ奇跡だと思った。

優しい雨が夜空を包むから、
小さな恋を片付けるのは保留にして
明日に持っていきたいと思う。

Aoi314