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オーストラリア移住は「潜在意識が働いた」それとも「運命だった」のか。

「願いは引き寄せられる」そう思っていると、実際にその願いが叶うーいわゆる引き寄せの法則ーを私は信じたくなる出来事があった。

「引き寄せ」には、欲しいものを書き出す引き寄せノートとか写真を貼るビジョンボードとか、色々な方法がある。

オーストラリアに来る前、日本の商社でOLをしていた私は本当に人生迷子だった。宗教にのめり込んだ彼氏に付き合いきれずに別れたものの次のアテはなく、仕事のやりがいもない。

せめてもの気休めにネットで拾った画像を「恋愛運があがる」パソコンの壁紙にして仕事をする日々。何だか知らないけど、自然が作り上げたハート型のものはパワースポットになりえるらしい。

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何が気に入ったのか覚えていないけど、私が選んだのはこのエメラルドグリーンのハート型だった。

かと言ってもちろん何の変化もなく、気が付けば20代後半。いよいよ焦った私は「英語で仕事をする」夢を叶えるべく、ワーホリ協会を通してビザを申請。申請の翌週には退職届を出した。

3カ月後に円満退職。その2週間後には飛行機でブリスベンに向かっていた。持っていたのはスーツケースと機内持ち込みのキャリーケースだけ。

「せっかく行くからにはオーストラリアでしかできないことをしたい」「キャリアアップに繋げたい」そんなざっくりした目標を掲げ、語学学校に通い、新しい友達もできた。

ブリスベン市内のホテルレストランで仕事もゲット。人生初の飲食店の仕事に挑戦し、久しぶりの「前進している」感が心地良かった。が、それも数か月だけ。

レストランの仕事を「仕事を覚えるのが期待したほど早くなかった」という理由でクビになったのだ。それからはレジュメを直接店に配って回るという地道な活動を毎日…もちろん誰からも相手にされなかった。

オーストラリアに来てまで日系レストランで働きたくなくて、ずっと避けていたけど、就職活動が2ヶ月を過ぎた辺りで諦めて日系レストランを視野に入れ始めた。その頃、ネット応募していた会社からトライアルしないかと電話があった。

ブリスベンから飛行機で約2時間の距離にあるリゾートでの仕事だった。飛行機代を出すのもやっとだったけど、藁にも縋る思いですぐさまトライアルに参加。

結果は、不採用ー引き寄せ界隈では【現実からの挑戦状】と呼ばれる現象かなと思う。

「そんなはずない」「絶対受かったと思ったのに」本当に納得がいかないまま数日。会社からまた電話がかかってきた。

「内定した方が蹴ったので、繰り上げ採用です。まだ仕事探してるようでしたら、うちで働きませんか」

【現実からの挑戦状】をねじ伏せたんだと思う。すぐに引っ越します、と返事をして翌週には引っ越していた。

この仕事先こそ、日本でパソコンの壁紙に設定していた「恋愛運があがる」ハート型が撮影された場所だと気付いたのは採用から数週間後。

ハートの実物を、自分の目で見た瞬間に「あ、私、この場所知ってたわ」と全てが繋がった気がした。

更に、試用期間の終わる3ヶ月後には会社から永住権のスポンサーを出してもらえることも決まった。「英語で仕事をする」「キャリアアップをする」「オーストラリアでしかできないことをする」全て叶えた仕事。

ただ、肝心の恋愛運だけは変化が全くなかった。結局この仕事を通して知り合った彼と交際に至ったのは入社から2年後。

「潜在意識」が叶えてくれたのか「運命」に私が引き寄せられたのは分からないけど、私が唯一「目に見えない何か不思議な力」の存在を感じた出来事でした。




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