母
俺は家族に弱音を吐かないようにしていた。
でも。
昨年の大晦日の夜。俺は祖母と喧嘩になった。
その場の雰囲気に耐えれなくなり別の部屋に逃げた。
我慢してた涙が急に溢れ出し止まらなくなった
『消えたい』この言葉がしばらく頭をよぎった。
ふとした時に俺の背中に温もりを感じた。
母親が俺の背中を撫でてくれていた。
何も言わずただずっと。
俺はその時にこう言った。
「辛い」
言うことを我慢していたはずだった。
でも無意識にその言葉を発していた。
過呼吸になりつつ放った「辛い」の言葉
それでも母親は僕の背中を撫でていたその手を止めず静かに話を聞いてくれていた。
数十分たったあと、寝室行こうかと母親に言われ寝室へと向かった。
そこでも涙が止まらずずっと泣いていた。
そんな俺の横に母親はずっと居てくれた。
そんな寝室の扉がいきなり開いた。
父親だった
「大丈夫か?」の一言。
昔暴力を奮ってきたり俺が言った性別違和等々に反論してきた人からそんな言葉が出ると思わなかった。
俺は声を枯らしてないていたのもあり何も発言ができなかった。
そんな姿を見て父親は「ゆっくり休みな」と言葉を残し寝室を後にした。
そして俺のスマホが鳴り響いた。
祖母からの着信。
出たくなくて話したくなくてそのスマホを母親に手渡した。
この後のことは正直覚えていない。
でも、どんな弱音を履いてもそばにいてくれた母親にはほんとに感謝している。
そしてこの件があったからこそ、改めてLGBTQ+や精神疾患、発達障害の理解が深まればいいと思った。
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