【コナン映画に出てきたAI「老若認証」は実現可能か?】
今回は #コナン の最新映画のネタバレを含むため
ご注意ください。
といっても映画内に出てきた
AIシステムの話なので、あまり
ネタバレ感はないようにお話します。
映画に出てきたAIシステム:老若認証とは?
さて、今回の映画で出てきました老若認証
の実現性について真面目に考えました。
(英語だとAll-Ages Predict System ?
みたいなシステム名でした。
一瞬しか見えなかったので不確定ですが)
人種問わず、年齢問わずに顔認証ができ、
世界のどこにいるのかカメラのネットワークで
追跡できるという代物のようです。
例えば、過去の自分の子供写真から
大人になった時の顔をAIで生成し、
その大人の顔にマッチする人間
つまり現在の自分がどこにいるのかを
カメラで追跡できるというもの。
今回灰原哀さんが黒の組織にバレた
というのはこのシステムによるものでした。
(余計なシステム作りやがって…は言わない約束)
ではこのシステム、本当に作れるのか?
AIに関わる端くれの私なりに考えますと
大きな問題点としてあがるのは
技術的な問題と倫理上・法律上の問題です。
技術的問題
まず技術的な問題でざっくり考えると
①人種ごとに加齢が顔に与える変化が異なる
→アジア人の50歳と白人の50歳は客観的に
比較するとアジア人の方が若いままで見える
傾向が強い、など
→同じ人種でもそれぞれの生活の仕方で
加齢が顔に与える変化も異なります。
どこまで個人レベルで認識・生成できるか?
②データはどうやって作るのか
→①に付随する話ですが、教師あり学習で
学ぶ場合、正解のラベル張りが必要。
かつ、人種だけでなく各個人レベルでも
多くのデータを学ばないと分からない。
そのデータ量の適性はどう判断する?
倫理上・法律上の問題
次に倫理上・法律上の問題で考えると
③そもそもデータをどこで入手できるのか
→現時点でAIへの情報提供に警鐘を鳴らす
国が多い中、果たして学習に足りうる
顔のデータを貰えるのか?
カメラで撮られた顔写真を勝手に学習に
使うとなると、国際問題にもなりそうでは?
特に欧州では #GDPR の話もあるので…
④カメラのネットワークって大丈夫?
→映画ではさらっと流されてましたが
カメラが街中の至る所に配置されてる事が
大前提のシステムです。
本システムはインターポールで開発され、
今回日本のネットワークと同期?するという
取り組みのようでした。
日本全国では無理でしょうが、東京都内なら
各地でカメラが設置されているようですから
一応可能ですね。
監視社会はもうすぐそばに…
ChatGPTにも聞いてみた
ちなみに今回の件、
ChatGPTにも聞いてみました。
それがこちらの写真です。
やはり似たような事が気になるよね~って
思いましたが、ChatGPTも膨大なネットの
データから学習させてきたので
技術的な問題(特にデータセットの前処理対応)
は解決しそうではあります。
問題なのはやはり倫理観や法律の問題ですね。
皆さんはどう思います?
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