有原航平投手を応援して │2024年プロ野球前半戦個人的振り返り
2024年プロ野球ペナントレース前半戦が終わり、オールスターゲームで世間は賑わっている。わたしもその1人だ。
このオールスター休み期間に前半戦の振り返りをしたいと思う。
はじめに
前年からオリックスの上野響平選手を応援しているのだが、ウエスタン・リーグ公式戦に出場しない(というよりわたしが仕事休みに見に行った試合はベンチ漬け)、そして5月のGW明けを境にベンチ入りメンバー表に丸もつかずいまだ行方不明である。
当然舞洲のオリックスファーム球場への足も自然に遠のいた。代わりに関西独立リーグや社会人野球の球場へ足を運ぶ回数が増えた。
とはいえ、NPB球団所属選手の応援をしている野球友達が、推し選手の応援を楽しんでいるのは羨ましかった。
そこでふと思い至った。
「上野くんが戻ってくるまで有原さんの応援を真剣にしよう」と。
有原さんとは、福岡ソフトバンクホークスの有原航平投手のことである。
簡単な選手説明は⬇へ
上野くんを狂ったように応援しながらも、ホークスファンの夫の影響もあり有原投手のこともゆるゆるとは応援していた。京セラドームでの登板は昨年から見ること数回。気づけば夫に驚かれるくらい有原投手ファンになっていた。
遠征の詳しい記録はまた別の記事に書こうと思う。
本拠地・福岡へ(5月7日 対日本ハム)
大阪でのビジター応援ばかりだったので、「ホームユニ姿の有原投手が見たい!」と思い立ったのがGWの終盤。有原投手は火曜日に投げることが多い+中村倫也さんのセレモニアルピッチングがあるということで、5月7日のみずほPayPayドーム(対 日本ハム戦)へ足を運んだ。
試合は延長12回、周東佑京選手の犠牲フライでホークスのサヨナラ勝ち。有原投手は8回116球を投げ5安打3四球と苦しんだが、1失点のみで通算1000投球回のメモリアルな日にいつもと変わらぬ素晴らしい投球を見せてくださった。
1000投球回がかかっているとは知らずに福岡へ遠征し、有原投手のヒーローインタビューを見れた上、中村倫也さんのピッチングまで見ることができて最高の試合だった。
宿のチェックインが遅くなり、追加料金を払ったがそんなの安いものというくらいには楽しかった。
バンテリンドーム観戦(6月4日 対中日)
ときは流れ、セ・パ交流戦に。
1試合くらい見たいという気持ちと、有原さんの打席が見たいという気持ちが高まり、6月4日の中日ドラゴンズ戦のチケットをとった。あわよくば齋藤綱記投手も見れたらいいなという気持ちももちあわせて。結果、見れなかったが、藤嶋健人投手が見れたので問題なし!
あいにくドアラさんは体調不良による不在で寂しかったが、シャオロンとパオロンがドアラさん分もがんばっていたので問題なし!
そして試合は、中日の絶対的守護神であるライデル・マルティネス投手から勝ち越し点を取り、ホークスの勝ち。
有原投手は6回84球失点2と、普段よりは球数は少なくご本人ももっと長いイニングを投げたかったと話しておられたが、DHなしの試合としては悪くない内容であった。
バッターとしては数字上、2打席2三振だったが、髙橋宏斗投手の150キロストレートをファウルにするなど強打者のスイングをしており、ファンとしては貴重な打席を楽しめて満足だった。
後ろのほうの座席をとったつもりがまさかの前から5列目で、近くで投球やマスコットが見れて幸せな名古屋遠征であった。
慣れ親しんだ京セラドーム(6月25日、7月9日 対オリックス)
家から近い球場で有原投手が投げるのに応援にいかないわけないやろ!
という単純なオタク。火曜日が仕事の定休日なので京セラドームへGo。
見事に両日で試合結果は明暗がはっきり分かれたが、有原投手の様々な表情が見ることができたのでそこは収穫である。
有原投手を応援している理由
ファンになった経緯
わたしが有原投手ファンになったのは、昨年の7月25日のオリックス戦(京セラドーム)である。もうかれこれ1年前のはなしである。
当時、ホークスは12連敗中。
「オリックスの好きな選手がベンチ入りしていないのになんで見に行かなアカンねん」
「舞洲での試合を見たあとで疲れているのに帰らせて」と京セラドーム行きを渋っていたわたし。
ホークスファンの夫(当時は彼氏)に「いつも自由に遠征しているの認めているのだから付き合ってほしい」と言われ、灼熱の舞洲から冷房の効いた京セラドームへ。世にいうダブルヘッダー観戦をした。
オリックスの先発は天下の山本由伸投手。
有原投手は元メジャーリーガーだが、さすがに山本投手には勝てないやろと高を括っていた。
結果、0-5でホークスが勝利。柳田選手の気迫のタイムリーは感動した。
それ以上に、幾度もピンチを作りながらも9回無失点での完封勝利をおさめた有原投手に心が震え、号泣していた。
回が進むうちに、オリックスそっちのけで「有原がんばれ!絶対抑えて!」と祈りながら応援していたことを覚えている。
大げさな表現かもしれないが、当時、有原投手=日本ハムに戻らなかった人というインターネット上の意見に踊らされて負の感情をもっていた。
今から思えばとんでもない偏見である。
実際、投球を目のあたりにして感情を揺さぶられたことは間違いない。
それ以来、有原投手の登板日にはTVの前で祈るように戦況を見つめるか、ドームに足を運び勝手に緊張しながら登板を見守るかというファンになった。
試合の詳細は、パ・リーグTVさんの動画をどうぞ
有原投手の好きなところ
①長い回を投げることができるタフさ
7月24日現在、有原投手は計105.2回を投げ、QS率(6イニング以上を投げ3自責点以下)93.3%、HQS率(7回2自責点以下)53.3%という、チーム内ではモイネロ投手につぐ素晴らしい成績を残している。
また、パ・リーグ最多勝の9勝をすでにあげている。
素晴らしすぎて、パ・リーグTV公式YouTubeやホークスファンから”宝石のような有原”とも呼ばれている。
https://youtu.be/63gOkbJ_258?feature=shared
分業制でリリーフ投手の役割が注目されてきている近年。週始めの試合でコンスタントに長い回を投げ、リリーフ投手の負担を減らす先発投手としての役割を果たす有原投手はチームにとってありがたい存在だと思う。
また、球数が100球に近づいて「今の回までかな」とこちらが勝手に思っても、ベンチ前で投球練習を始め、「もう1イニング投げるんかい。体力すごいなぁ!」と驚かされたことも1度や2度ではない。
仕事柄、子どもたちの前に立って1日の活動を仕切る日があるのだが、その日1日で心身ともにヘトヘトになり電車を度々乗り過ごすわたしからしたら、体力の付け方を教えてほしいほどのタフさである。
先発投手のファンは基本的に1週間に1度しか登板を見ることができないので、長いイニングを投げることによって長い時間応援できるのが、ファンとしても幸せなことである。
多彩な球種を操り、時にはファンの胃が痛くなる場面を作るが、結局抑えて長いイニングを投げられる。だから応援をやめられない。
②人柄
試合中は基本的にポーカーフェイスで淡々と投げているため、普段から寡黙な人だと思っていた。
日本ハム在籍時のことは知らないので、何が好きで誰と親交があって、どんな人柄なのか、なぜホークスを選んだのかも含め分からなかった。
ありがたいことにその疑問を解決してくれるインタビュー動画が出た。インタビューをして下さったのは日本ハムでのチームメイトでもあった杉谷拳士さん。野球に詳しくない方向けに説明すると、とんねるずのお正月特番・スポーツ王は俺だ!の名物コーナー”リアル野球BAN”にて帝京チームでゴルゴ松本さんや石橋貴明さんとともに出場しているお方である。
前後編になっているので、興味があるかたはのぞいてみてほしい。
個人的に「北海道でおいしかったものは?」にアスパラガスがでかかったと答えていたところが好きである。
試合を見ているだけではわからない、有原投手の人柄が惹かれる理由のひとつなのかもしれない。
③甲斐拓也選手とのバッテリー
これはマニアックな話になってしまうが、わたしはプロ野球界に存在するバッテリーの中で有原投手と甲斐拓也選手のバッテリーが1番好きだ。
投手はマウンド上では独りであるが、18.44m先(マウンドとホームベースとの距離)にはキャッチャーがいる。
ピンチになればキャッチャーがピッチャーに声をかけにいく。その場面がたまらなく好きで、ついついカメラに収めがちなくらいには好きである。
そしてイニングが終わり、ベンチへ戻ってくるときの表情も好きで注目している。
上記の写真は7月9日の試合で失点してしまった有原投手をねぎらう甲斐選手である。
うまく言葉にできないが、バッテリーの信頼関係を垣間見てえも知れぬ感情になった。
おわりに
はからずもこの記事を世に出す日が、有原投手ファンになってちょうど1年の今日になった。
ここまで先発投手(特にエースと呼ばれる投手)にのめり込むことはあまりなかったので、よく1年応援できたなぁと感慨深い。
昨日のオールスターゲームでは、乱打戦の初回をわずか5球で終わらせるという素晴らしい投球を披露してくださった。
これから後半戦に入っていくが、有原投手が杉谷拳士さんとの対談でおっしゃっていた目標、シーズン15勝が達成できるよう、TVの前でも球場でも声援を送り続けたい。
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