「蔵の中はパンパンです、あとは出すだけ。」
2022年3月18日、わたしは緊張しつつパソコンの前に座っていました。皆川久美子さんにオンラインでお目にかかるのです。ブログの記事をたくさん読ませていただいて、わたしはまるで作家さんに会うファンのような気持ちになっていました。
皆川さんはHSP専門コンサルタントとして、正しい知識と、他者との関わり方や工夫を広める活動をしておられます。講演会や著作のほか、下記の活動もされています。(HSPとは 「Highly Sensitive Person とても敏感な人」という概念です。神経感受性の高さは生まれ持ったものであり、それぞれの気質に反映されるといいます。)
タイトルの「蔵の中はパンパンです、あとは出すだけ。」はこの時に言われました。わたしは盛大な勘違いをしてこの言葉を受け取っていたことが今ならわかりますが、当時はそれが精一杯であったことにも気づくのです。そんな愛おしい記憶を振り返ります。
申し込んだメニューが「ストレングスセッション」だったので、事前にクリフトン・ストレングスのテストを受けました。10年ぶりくらいだったかな。その結果がこちら。
あああ…見事に思考系が上位に来ている(予想通り)。影響力系が皆無(ガックリ)。ちなみに下位に競争性、社交性、達成欲(わかりみがありすぎる)。かつてトップ3に入っていた最上志向が14位ってどういうこと? HSPのわたしに色が付くとしたら、むしろ4-10位の資質なのかも。
素人のわたしが一人で結果を受け取ると、こんなもんです。表面をなぞって終わってしまいます。(セッション料金はかかりますが、ストレングスコーチと対話しながら読み解かれることをお勧めします。)
確かに…薬剤師にも建築士にも一応なっている。しっちゃかめっちゃかだったけど子育ての経験もした。言われてみれば「肚を決めたら動ける」感じかなぁ。
未来もイマココも見えるなんて改めて言われるとうれしいかも!ただ適応性は上手く使えていない感じで、何かあるとまごまごすることが多い。
そして話は当時やってみようとしていた「住まいの相談業務」にスライドしました。いろいろな話をする中で、皆川さんからいただいた言葉はこちら。
すごく背中を押されてセッション終了。
このとき、わたしは蔵の中に入っているものが「住まいや暮らし」だと思っていました。それはどうやら違っていたようです。
住まいについてのブログは何度か書こうとしていましたが、続かないのはどうしてだろうとおもっていました。セッション後にも文章を綴り始めましたが、特に専門的な事柄で自信がなくなり筆が止まってしまいますし、できあがった文章もありきたりで良くない感じなのです。
こんな文章わたしでなくても書ける。もっと実績を積んだ設計者ならもっとよく書ける。蔵にパンパンなはずなのに、出てこない…なんで?
蔵の中から出せるのは、今まで勉強した薬学や建築の専門的な何かではなかった。けれど当時はそっちに寄せて考えていました。せっかく勉強したんだし、それを提供してこそ価値があると思い込んでいたのでしょう。
暮らしについてなら少しは書けたけど、生活エッセイであればプロの書き手もたくさんおられます。エッセイは書きたいけどそれはわたしの「職業」じゃない。
「文章として場に出せるもの」について、もやがかかった状態が続いていきます。だけどその時のわたしには住まいや暮らししかないと思っていたし、「住まいの相談業務」はいい線いってると感じてもいたのです。
蔵はパンパン…そこから何を文章で、そして生業として出せるのか。これは現在もわたしの課題です。皆川さん、ありがとうございました。
noteに書くようになって、2023年6月以降は題材に困ることがなくなりました。蔵の中に入っていて今出せるのは「わたしが本来の望みにたどり着くまでの道のりそのもの」だったのです。それは人生経験のすべてで、いまのわたしだから出せることでした。
えっこれだったの?! 外側(住まいや暮らし)じゃなくて内側(人生)の話じゃん…
この衝撃的な気づきは、皆川さんとのセッションから1年3か月も経ってからです。一筋縄ではいきません…というわけで引き続きお楽しみに。
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