2019年上半期よく聴いた音楽

「どんな音楽を聴いてるか」的な事はちょくちょく書こうと思っていますが、ほぼ1回目の投稿なので、今回は上半期によく聴いた音楽について書きます。

1.Anastasia Kristensen - Ascetic

Top 10という感じでは今回は書きませんが、上半期1位で言うとこのトラックかもしれません。
WARP RecordsのサブレーベルArcolaからリリースされたこのEP、かなり内容が濃いです。
このトラック以外もBPM137くらいで展開する"LXR Jam"など良い感覚だったかな、と。
彼女は現在、フェスで活躍中のテクノDJといった装いですが、このEPだとかなり「趣味の良いトラックを作るDJ/Producer」といった印象です。
手前味噌な話ですが、彼女はホシナが昨年リリースしたEPのトラックをプレイしてくれていて、おっ、どうもっす!という感じです。

2.HELM - Leave Them All Behind

HELMのこのアルバムはよく聴いたなぁ、という印象です。
リリースしたのがホシナの「日本の音楽」と同時期だったんですが、「いやー、参ったね」くらいに思う音響の良さというか完成度だったんじゃないでしょうか。
特にこのトラックのBPM74で作るスローなグルーヴはかなり参考になりました。PANはここ最近はよくチェックしているレーベルです。

3.Batu - False Reeds

Batuは最も注目すべきDJ/Producerの1人かと思います。
トラックの作りがとにかく上手い。
キックの柔らかさというか、良い具合のアタック感、必ずしも4つ打ちでない「ヌケ感」(ファッションブログみたいな言い方すんなよwww)、多方面のDJが使うであろう万能感って言うんですかね、さすがです。
そんな訳で色々なDJに現場で試してほしいトラックです。

4.Ghostride The Drift - Ghostride The Drift

D.TiffanyとUonによるレーベルxpq?からです。
xpq?は新進レーベルの中だと1番アツいですかね、D.Tiffanyの別の側面を見たようにも思うし、雑に言うとWARPやPANとか好きならという感じでしょうか。
この名義はHuerco SとUonとExaelの3人でだそうですが、まあこの3人でやれば間違いないっしょっていうクオリティです。
個人的にはB1のBPM101でのグルーヴ具合が良いですね、こういうのは刺激になります。

5.Roza Terenzi - Freak n Tweak

勝手にD.Tiffanyの盟友かってイメージのRoza Terenziですが、彼女はどっちかって言うとBPM125は越えの「明るいベースミュージック」(なんやねん、その表現www)って感じの業界のDJ/Producerってイメージなんですが、このDEKMANTELからリリースしたEPではBPM108で気持ちの良いグルーヴを作られております。
コード進行も気持ちいいですよね、分かっちゃいるけど、こういう展開大好き!って、なんか先週最終回だった「きのう何食べた?」のケンジが言いそうですが、自分はゲイではないですね、って何のカミングアウト...まあ、何かカミングアウトしたくなったら掛けてみて下さい。

6.Karenn - Req

BlawanとPariahのユニットKarennの新レーベルVoamからの新作、これは好き嫌いに関わらず必聴ですかね。
音響、展開と参考になる箇所がたくさんあり、テクノのProducerならパクりたい所がたくさんあるのではないでしょうか。
自分もこっそり音響などパクりましたけどねwww ってかそんなトラックを某レーベルオーナーに送ったらリリースが決定したんですが、まあ別名義で出すし、たぶん、誰にも知られぬまま、どこかで掛かってるんだろうなぁ、という感じです。
ってオレのパクり疑惑はどうでも良いので、是非聴いて頂きたい一家に一枚的なEPであります。

7.S. English - Fade Out

L.I.E.S.からリリースされたコンピレーション”Eminent Domain"は相当中身が濃かったと思います。
合計22曲もあるんで「ぎゃー、聴ききれねぇよー」って感じで内容を把握するのも大変だった印象ですが。
自分の感覚だとこの手のトラックは例えばInterstellar Funあたりがよく掛けているようなBPM100前後で展開されるEBM/Electro祭りの中で繰り広げられる1曲というイメージです。
そうですね、今年はメインのテクノ業界(これを「プロパーテクノ」とか言ったりすることもありますので、4649です)でもレイヴだったり、例えばThe Hackerあたりのトラックの2019年版みたいのが多かったりとダークなのは強いなぁ、という印象でしょうか。
というか、この話だけで1note使いそうな(1 noteって言い方で合ってるのか?)感じですが。
まあ、このコンピは余力があったら聴いて下さい。

8.Laurel Halo - Sweetie

このトラックが収録されているDJ-Kicksの彼女のmix CDはかなり刺激を受けまして、実はこれをキッカケにBPM132くらいのトラックを作るようになりました。
それらを彼女に送ったところ、
「私がレーベルやってたら、あなたの曲をリリースしたかった...」
とまるで
「私が独身だったら、あなたと結婚したかった」
みたいなノリのメールが夜中に来て今年1番の奇声が出た次第です///って、オレの話が随所に入って自己顕示欲乙かもしれないんですが、まあ、音楽ブログでガッチガチのビジネスで、広告料取りますよ、って訳でもないんで、今後もこのくらいユルくやる予定ですが。
彼女の過去作も好きなんで、1 note割いて書いてみたいところですが。


まとめでーーーす!!

何をハイテンションw いや、なんか最後はこうした方が目立つのかなって...
まあ、この投稿によって「Hoshina Anniversaryのフィルターが掛かりまくった濃厚な音楽情報が手に入る」事が随所で感じて頂ければでしょうか。
今回は上半期だったので、次回の音楽情報noteの時は1つのEPとか1人のDJ/Producerにスポットライトを当てて取り上げるのも良いかなって。

2019年の傾向はどうなんだろう、、、決定的にスゲーってトラックはないような気もするんですけど、ジワジワ良いのはかなりあります、って印象ですかね、勿論、凄い良い作品だけど埋もれてしまっているとか、RAやFACTやmixmagあたりのメディアが取り上げなかったけど良い作品もあるかと思います。

プロパーなテクノ業界(早速使いましたよ!)だと、Amelie LensやCharlotte De Witte(実は彼女のこと、昔から知っていた...)が大活躍し、もう少しアンダーグラウンドな方面も女性DJ/Producerが活躍している印象は強いですかね。
確かにLena Willikensがガンガン出てきた去年(もっと前とも言えるか)くらいからちょっと見渡せば、才能豊かな女性DJ/Producerがすごい数いるなぁという印象です。

ちょっと名前を挙げただけでも、ELLLL, Yu Su, Shanti Celeste, Object Blue, Mor Elian, Elena Colombi, Peachなどワクワクするようなサウンドを出してくれるDJ/Producerが沢山いる印象です。

なんだか書く事は無限にありそうでキリがないんで、また次回以降、書くことにします。今年後半も面白い音楽がどんどん出るんじゃないでしょうか。ちょくちょく、また書いてみます。




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