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明治時代の建物を手に入れる。

築120年ぐらいと言われるいわゆる古民家を引き受けようとしている。正確には私のではなく息子名義になる予定だが、現状は私の「圧」が強い状況となっている。

物件は旧塩山市、現甲州市にある私の母の実家で、明治時代に建てられたいわゆる古民家。おじいちゃんは村長をしていたとかいないとかで、茅葺き屋根に長屋門、敷地内に池もあってとなかなか立派な家である。さらにまわりは結構な広さのすもも畑もあり、文字通り「桃源郷」である。伯母によれば築150年ぐらいとの事だが、正確には築年数は不明。立派ではあるのだが、ご多聞にもれず茅の屋根は葺き替えがかなわず、銀色のトタン屋根が上からかぶさってとても眩しい。さらにここ数年空き家になっていた事もあり瀕死ではないが、呼吸不全のそこそこ病んでいるお家である。

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立派な梁を持つ家をそのまま放置するのは何年も気にはなっていた。しかし、仕事と家庭の両立だけでもいっぱい!所有も私のものではない!という言い訳を引きずって行動を起こさなかった何年間でもある。息子が大学に入りちょっとした「息子関わりロス」期間があり、それを乗り越えたら自分時間が増えて「あれもやりたい、これもやりたい症候群」期間に突入。気になったままこの後の人生を過ごすのもどうも気持ちが悪い!どうせいつかは死んじゃうんだし、やらないという選択肢はない!とあまり後先考えずの今回の所業にいたっている。

幸いな事に息子がこの家や立地を気に入ってくれて、共謀者になってくれるという。今月中には手続きを完了して息子の名義になる予定。彼がこの家と場所で何をしようと考えているのかはまだよくわからないが、彼がやりたいと思う事を尊重したい。ただ、私がこの家で昭和の子供が体験した事を、もう一度再現したいとも思っているので一緒に楽しんでもらえるような事ができたらうれしい。

この後の経過はこのnoteで記録しつつ、いろんな方の知恵を取り入れて「古き家」が「新しい場」になればよいなぁと思っている。

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