冬眠ならぬ夏眠がしたい
暑いんです。夏も終わる気配がしてるけど、それでもまだ暑い。
こう暑いと体調もおかしくなるし、頭がボーっとしてやる気が出ない。暑いのもきついし、クーラーで体が冷えるのもきつい。睡眠の質がガタ落ちして、一日中ぼんやりしている。今の僕はたぶんクリボーよりも弱い。
僕にとって夏は「何もできなくなる季節」になってしまった。こうなるともう、1か月くらい冷凍睡眠か何かでやり過ごしたい。
最近は気のせいではなく、年ごとに夏が暑くなってきてる。今年はさらに一段階上乗せされた感がある。今までは熟練の職人がちょい足しちょい足しでやってきたところを、新人が「チマチマやらずに一気にいきましょうよ親方!」とドバっと調味料をブチ込んできた感じだ。もう少し加減の妙を身に着けてほしい。
ニュースでは熱中症の注意喚起がどんどん増えるし、気温の上昇を「災害レベル」と表現するほどだ。「夏が来る」は最早、ナウシカにおける「森で胞子が見つかったぞ!」と叫ばれるのと同じなのだ。
このままいくと数年後には、梅雨が明けたあたりで街中にビーッ!ビーッ!と警報が鳴り響き、「夏です!夏が来ました!気象庁より、今より夏になったと発表がありました!直ちに避難を!」と悲壮なアナウンスが流れることになる。
「うわぁー!夏だー!夏が来やがった!」「ど、どうして?夏は去年倒されたんじゃなかったの?」「ちくしょう!奴は、何度でも復活するんだ…!」と日本は大パニック。みんな我先にとシェルターに駆け込む事態に。まさに大災害。
これが、これからの夏なのだ。
そんな季節に、平常通りのパフォーマンスを出せというのがそもそもおかしいんですよ。夏はね、もうやり過ごす時期なんです。ゆっくりやろう。
早くどっかの博士が、ちょっとした冷凍睡眠マシンを開発してくれないだろうか。ワンシーズンだけでいい。春が終わったらひと眠りして、目覚めたら秋。それが理想だ。たのむ、どっかの博士。クラファンでもなんでもやってくれまいか。