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英語リスニングの難しさ、とは。

私は今毎日、学校へ登校する前にリスニングをしている。
具体的にどんなことをしているかというと、数研出版「Listening Laboratory ディクテーションノート」という、ディクテーション(英語音声の書き取り)に特化した教材を使用して、英語の書き取りをするのだ。といっても、部分的にカッコ( )抜きになっている部分の英語を書き取るのである。
そしてその後、英文を音声をもとに音読する。その英文が自分にとって聞き取りやすかったか、また英文としてどの程度難しいかで、音読の練習の仕方は変えている。

「朝リスニング」と称して、今日で36日になった。4月1日だけ抜けてしまったが、その日以外は毎日続けている。
一応ツイッターに、「朝リスニング第○日目!!」とかいって、その日に聞いた音声の特徴であったり、どこが出来なかったかなどをメモとしてツイートしている。
で、それが36日分溜まった。自分が毎日ちまちまやっていることを、1ヶ月経ったことだしまとめることにした。ちまちまツイートしたのを見返すのも大変なので、ここらでまとめておきたい。


私のリスニングレベル

私は全国平均の人間だ。どんな模試をやっても、確っっっっっっく実に全国平均にぴったり乗っかる。

どんな模試をやっても、とかそんなことある?だって進研模試より駿台模試の方が偏差値下がるでしょうに……とは、私も思った。だがそうでもないようだ。偏差値を算出する母数が変わったり、受ける人間の頭の良さが変わったりしても、リスニングの偏差値はほかの教科ほど変わらない。みんな出来て、みんな出来ないようである。

で、私はそんな全国の同級生の中のアベレージ。
日本人の平均を名乗ってもまあ過言では無かろう。

だから朝リスニング始めたのだが。


聞き取りの難しい「単語」

早速、具体的に何が聞き取りづらかったかを羅列しようと思う。使っている教材に出た順で大体全部記載することにする。

inon
字面を見たら明らかに違う。のに、最初の母音が曖昧な母音(発音記号だとeの逆さまのやつで表される)のようになっていて違いがわかりにくいこと多々。isの後に来たりするともう無理。

totwo
toを強く発音するとtwoと発音記号が一緒である。( ˙-˙ )
弱く発音すると、tという子音に曖昧な母音(e逆さまにした発音記号のやつ)を合わせた音になる。

longwrong
いやー日本人

'll
willの省略形。意外とムズい。
I'llは難しくないのだが、you'llとwe'llはキツい。
she'llもちらっとLの音挟む感じでさり気ないのでムズい。

passpast
未だに克服できない。今回はpassだ!て思うとpastであり、いやこれはpastだろ絶対当たったわって思うとpassである。もう文脈判断した方が早い。

thea
最初のth聞き取らんかったら母音そんな変わんないからね。

wherewe're
同じ発音らしい。( ˙-˙ )

clothingclosing
ムズい。thとs。日本人。
私はthの発音はネイティブの先生方に必ず褒められるので、発音はできる音だ。だのに。何故。

fromfor
fromをフロムと発音してくれるのかと思ったら、フォンであった。もう少し正確に言うと、フォと言い始める時に、rらしく少しだけ舌を巻く。めちゃくちゃ強調した書き方をすればフロォンだが、そこまでrの音が目立つ訳でもない。
forはフォオという感じである。最後のオは、次の単語にかき消されてあまりはっきり聞こえない。
よくよく聞けばフォンとフォオなのだから違いはわかるのだが、初めて聞いた時は同じく聞こえた。意識の問題である。以降聞き取れるようになった。

walkwork
調べれば全く音が違う。が、まあ意識したこと無かったので出来なかった。workの方が母音の主張が控えめ。walkがワークでworkがウォークでもいい気がする(え)

willwouldwe
バカムズい。いやweはまだウィーと伸ばす言い方しかないのでマシである。問題はwillとwouldだ。
いや全然違うだろと思うかもしれない。だが、こやつら最後の音になるまで音(発音記号)に違いがない。エルLというかウ、ドゥDというか最低限のdの音だけを聞き取るのはけっこう繊細な耳が必要だ。
wouldとかウッドって発音してくれないし。ウィドに近い、が、ドとは言ってくれない。dである。d。

sharp
いやこれ音知らなかっただけである。シャープと言うかと思いきやシュープであった。正確には、シューの、ユの部分で僅かに噛んでる歯を浮かせるので、日本人がシューと発音するのとは少し違うのだが。

help
ヘルプというか、ヘゥプというか、ヘゥpである。
pの音をきちんと聞き取らないとキツい。



繋がると無理な文字列

単体ならまだしも繋がると音が変わるのが英語……っていや、日本語でも変わるが。それに慣れるには……そう、文単位のリスニングが必須。音の貯金ってやつだ…まだまだ先は長い。

are on the other
アー オン ズィ と読んでくれるなら苦労はない。
onが完全に癒着するのが無理である。
めちゃくちゃアバウトに聞き取るなら、アォンズィである。最悪、アンズィでもいい。

has snowed
sがフュージョンするとどうなるかというと、どっちのsかわからなくなる。私はhas noと聞き取った。この頃は過去形dの音を聞き取るのが壊滅的に下手くそであったためこのミスが爆誕した。

both of them
bothとthemに挟まれた言葉で逆にof以外ある?という話なのでディクテーションの苦労はないが、このofはオヴと読まない。どっちかというとオゥであった。ボthオゥthェン、という感じである。

add a little lemon juice
これ絶対リスニング音声読んでる話者も楽しんでるだろと言いたいくらいリズミカルな音節である。
アドゥア リロゥ レモン ジュイス♪
addのdはl(エル)に近い。addとlittleがとりわけムズい。

luck and wealth
これ、なんとinに聞こえるのである。は?と思うかもしれない。andがアンドと発音されないのは有名かもしれないがまさしくそれで、アンドではなくィェンという感じである。dとか心の耳で聞いてくださいという感じらしい。ラックィェンウェゥthとか言われたらinかもしれないって、富が内包する運って意味かなって、思う!!!聞こえてしまう!!

car accident
いやカーアクシデントかと思ったらカァラクスィデントだから初めて聞いた時はまー困惑。accidentは聞けるけどcarが…。

hit a taxi
hの発音って苦手。だから聞くのも苦手。
ヒッタタァクシィ、とかって読んでくれるなら良い。
ヒラァクシィ。初めてじゃ無理。

met him
メッヒムならいいのにメディムである。

at an average of
at anが爆速で読まれているように聞こえる。アダナヴェレェジオヴ、という音で、自分で発音できるようになれば難しくないが、そう発音されると知らなければ無理である。


結局何ができないのか

さて、羅列は大体終わった。
私が36日やってみて、明らかに難しかった英語たちには何かしらの特徴があるはず───

さて、きっとその特徴はひとつではないし、完璧に全ての答えを見つけるのは難しい。だけどきっと予想し、改善策を模索するのが大事であろう。
色々想像してみる。

★曖昧な母音が苦手
英語はアの言い方ひとつとっても色々ある。今まであまり意識しなかった音の違いが今になって大事になってきた感がある。

★子音の認識が甘い
朝リスニングを始めて初めて気づいたが、私は今まで複数sや過去形edに凄まじいほど無頓着であったようだ。単語の最初の子音も、最後の子音もあまり意識せず、母音を集中的に聞きとるクセがある。

★音の繋がり方を知らない
正直、中学生の頃にリスニングの苦手意識はなかった。当時はリーディングができればリスニングの成績も並んでついてきていた。
中学生と高校生で聞く英語の決定的な違いはここなのではなかろうか。繋がり方が高校生になるといきなり顕著になる。例えばさっきのmet himだって、中学生に聞かせるならメット ィム、くらいの明快さで発音されると思う。なんならメッヒムって言ってくれると思う。

★音読練習頑張りすぎた
自分が強烈にはっきりした発音で練習していると、まるでネイティブもそう発音してくれるんじゃないかみたいな期待が生まれてしまう。が、そんなことは無かった。


改善するために

全ての予想を出せた訳では無いだろうが、リスニングの出来なさはどこから来るのか、考えてみた。
改善に向けて、何をしたら良さそうか、また、今何に取り組んでいるかまとめたい。

☆辞書引き魔になる
ちょっとでも発音が分からなかったら辞書である。
恐らく先生の計らいで、私の学年はどの英語の授業においても、全ての進出単語の横に発音記号が載っているテキストを使う。だから授業でも発音記号を確認して、発音練習の時には意識して発音を覚えるようにしている。音源を繰り返し聞いて、音源の音を叩き込むこともやりたい。

☆はっきり発音
強調して発音するというよりかは、しっかり口を動かして出すべき音を出せるよう努めている。bやpなど破裂音、tr(例:straight,control)は上手く口を動かせるようになってきた。今のところ課題は発音記号aの音である。

☆シャドーイング
聞いた音を、何のスクリプトも見ずにそのまま発音する、有名な方法である。繋がった音を知るには最も効果的と思ってよくやっている。

☆英語の発音を頑張らない
実は、私が最近1番意識しているのはこれである。
英語の発音を、一生懸命やらない。どういうことか?


日本人はLとRの発音の区別がつかないと言われる。thの発音が全然できないと評される。

本当はそれだけでないことは私のできなかったリストを見てくれていたら分かって頂けたと思うのだが、とかくこの2点、LR、th発音がよく言われる。私が中一の頃もそうだった。

だから、LR、thをとにかく教え込んで、発音させるようにする。正しい音を知り、上手く発音できるように指導してくれる。

で、ちょっとオーバーなくらいに,This is the book.とか、Last Thursday,とかを発音するようになって(そうしないと評価されない)、綺麗に発音できると、もうそれはそれは褒めてくれる。日本人なのにすごい!!!!!!!的な。これはほんとに。


中学生まではそれでいい。
こちらが聞くリスニング音源だってそんな感じで読んでくれるからだ。

でも、高校生になって模試のリスニング音源を聞いたり、CNNニュースを聞く授業などを受けてみると、英語そんなはっきり発音しないじゃんということに気づくのである。
thも、LもRも、vとかだって、なんと弱いことか…。

他にも、Under the seaを英語で歌ってみようとなったときに、英語セバスチャンは意外と発音がはっきりしていないことに気づく。比較的しっかりはしているが、ただそれでも中学生の感覚ではない。Under the seaのtheなんかはわかりやすく、ザというかダみたいな音になっている。

………そうか。

頑張らないのか!!!

考えてみれば当たり前だ。アメリカ人は英語を母語として英語でコミュニケーションを取っているわけである。だったらそんな、It's Thursday, and it'll be cold today.とか言っただけで口の筋肉が疲れ果てるわけが無い。ラクに、それでいて英語の発音で発音しているのが、ネイティブの世界なのか。そりゃあ、、そうだわ。

こんな発見をして、私はリスニングを朝にやることにしたのである。
ろれつの回らない朝にリスニングと音読とをすることで、自然に無理なく英語の音を出せるような口の使い方を覚えていけると考えた。
夜だとどうも口の筋肉も十分ほぐれて元気なので、激しく音が出やすい。

そして、抑揚も抑え気味にするようにした。
はっきり間違いない発音をしつつも、息を込めすぎたり吐き出しまくったり、強調するような言い方はしない。あくまでなだらかになめらかに、息を吐き出し続けながら話し続ける、みたいなトレーニングを頑張っている。


まとめ

現状のリスニング進捗はこんな感じである。

今はまだ難しい英語も、いずれ音の貯金が増えていけばきっと聞けるようになると信じて、これからも精進してゆきたい。






















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