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Fragments of rebirth

まっさらの無垢の木を削るのは楽しい。
けれど、アクセサリーを魅力的にするにはストーリーも大切で。
なぜこの素材がつかわれたのか、どうしてこの大きさなのか、意匠に込められた意味は。
すでにどこかで生きてきた素材に、別の生き方を重ねられたら素敵かもしれない。
そんな気持ちが顔を出すようになってきた。

子どもの頃使っていた椅子の足、もうすぐ取り壊されてしまう実家の柱、大切な人がつかっていた箸の片割れ。
そんな誰かの手の中にあった木片を、また新しい形にしてみたい。
この頃、そんなことを考えるようになってきて。

エコとか再利用なんて合理的なことではなく。
もっと私的で、詩的なこと。

使い道のないものは手放される。
保管できないほど大きなのものは捨てられる。

でも、もしそのかけらが大切な記憶を含んだものだったとしたら。
それが手のひらに納まるほどの大きさで手元に残せるとしたら。

誰かの大切な木片を、ちいさなアクセサリーにしてその手にお返しできたら、と思うのです。

もしそんな話にご興味を持ってくださる方がいらっしゃいましたら、いつでもお気軽にご連絡いただけたら嬉しく思います。


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