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hoshikuzu
2023年10月23日 03:17
子どもの頃の夢というのは、点だった。きらきらと光る到達点は瞬いたり、移動したりしながら、そのときどきの標石でいてくれた。ところが、大人になり近づいてみると、夢とはいかにぼんやりした広範なエリアだったのかと思い知らされる。到達したと思っていたら、じつはそこからがスタートで。夢の中に入ると、端から端まで、まるで霞がかかったような世界が広がっていて。外から眺めていた壮大な物語は、一気にただの