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主演自分、演出自分、監督自分のドラマを見た

先日、ちょっとおもしろいセッションを受けました。

それは「シャーマニックハイパートランス」というセッションで、トランス状態から自分の潜在意識にアプローチしてメッセージや答えをもらう催眠療法。ヒプノセラピーとも言います。

といっても「???」ですよね。
潜在意識下に入りそれが何かしらのビジョンとして見え、それが悩みや抱えている問題解決の糸口になるとか。
悩みや課題はたくさんあるのだけれど、それを解決したいと言うよりも
「どんなビジョンが見えるの?試してみたい!」
というただシンプルな好奇心100%だけで決めました。

もともといわゆる”霊感”的なものも全くなく、タロットをやっていてもビジョンめいたものはま~ったく見えていない私。イメージングもそれほど得意ではないのです。
「セッションを受けても何も見えないかもしれない」
とも思いましたが、やってみないとわからない。何も見えなかったという経験もやってみてのこと。何より好奇心が勝ってしまったのです。

ドキドキしながら迎えた当日。
セッションに入る前に説明を受け、現在の悩みなども話しながら、私は『過去(過去生)』を見ることに(『未来』や『ハイヤーセルフに会う』なんてのもあります)。
ベッドに横になりリラックスしながら、セラピストさんの誘導に従ってイメージしていきます。
瞑想でもヒーリングでもそうなのですが、私はじっとしていてもいろんな思考が頭に浮かんできます。イメージするために目は閉じているけど、生活音や話し声なんかに気をとられるし、どうなのかな、見えるのかな、なんてことも考えたり。でもだんだんとそのイメージの世界に入っていきました。

森



そして、見えてきた自分の過去生は…


どんよりとした曇り空に、どんよりとした海と砂浜。
砂浜には誰もいない。とにかく重い暗い印象。

note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ


あ、日本なんだ。
そして、どこにでもあるような地方都市。
第一印象はそれでした。というか現在みたいだな、とも。
次に出てきた映像は16、17歳くらいの女の子。自分です。
黒い髪に浅黒い肌。くすんだ黒っぽいボロボロの着物を着ています。

あ、貧乏(笑)!!

イメージ映像を見ながらも、そう思う現在の自分もいます。
「貴族とか姫とか武将とか社長とか、そういうのじゃないんだな~」
「巫女とかシャーマンとかだったらカッコイイのにな」
そんなことを考えながらも、意識の半分はイメージの中。
そしてセラピストさんに「どんな気持ちですか?」と聞かれると、ごく自然に感情が言葉として出てきました。

嫌だ、やりたくない
この土地も海も好きじゃない
こんな着物も着たくない、綺麗なカッコがしたい
でも貧乏だからしょうがない
出たい、ここから出たい


夜眠る時に見る夢のようです。
後で考えると辻褄が合わなくても、夢の中では状況や設定が決まっていてストーリーが瞬時に作られるような。
その女の子は、今の私ではありません。
でもその女の子の感情が自分のことのようにリアルに感じるのです。
自分の思い出や経験したことのように感じ、言葉が出てきました。

セッションは続き、その女の子の幼少時代、中年時代を見ていきました。
私の場合は映像というより、動きのない写真のような感じ。そしてカラーで、着ている服の色や家具の色、布の質感などもけっこうリアル。
そんな細かいところ注目する?なんて自分つっこみを入れながら(そういう冷静な感覚もあるんです)。

驚いたのは『晩年』の様子を見た時。
老婦人が着物を着て立派な広い庭に座ってお茶を飲みながら木や花を見ている、そんなイメージが見えてきました。高級ホテルのお庭かもしれません。
とてもゆったりした時間を過ごしているようです。
セラピストさんに「どんな人生でした?どんな気持ちですか?」と聞かれると、これまで以上に感情が一気に湧いてきました。

本当に幸せ
たくさんの人に出会えて、いろんな事があって
こんなに幸せなことはない


胸がいっぱいになって、思いはあるのに言葉が出ないくらい。
そして涙がどんどんあふれてきました。
えええー?!
と自分でも驚きなんですよ。
本当に気持ちが感じられるし、涙が自然に出るし、言葉も自然に出る。
んで、こんなにリアルに感じて泣くものなの?という冷静な自分もいるし。


そのシーンからまたゆっくりイメージして現在に戻ってセッションは終了。
何なの?この感覚何なの?ととにかく不思議な体験でした。

懐中時計2

セッションで見えたイメージには今の自分とリンクするところがいつくもありました。
好きなもの、嫌いなもの、行動、望むことなど。
なるほど、だから好きなのね、だから嫌なのね、なんて肯定できました。

おもしろいなと思ったのが、最初に見た女の子が着ていた着物と、晩年に老婦人が着ていた着物が同じような色合いの着物でした。でもその少女と老婆では気持ちが全然違うのです。

少女は、ボロボロで嫌だし着たくない。恥ずかしい。
老婦人は、着心地が良くて、とても丁寧でこの色や質が大好きなの。



見えたものはまさしく自分の内側に存在していたものです。
ストーリーは自分で考えて作ったものではなかったけれど、コントロールの及ばない深い部分から浮上してきたもので、主演自分、演出自分、監督自分のドラマを見た、そんな気持ちになりました。

セッションではびっくりするくらい涙があふれてきましたが、感情の解放で良いことなんだそうです。感情解放かぁ。
自分の内側の深く沈んでいる感情を動かしたい、震わせたいという欲求があり、その疑似体験として映画やドラマや舞台を見たり、本を読んだり、音楽を聞いたり、旅行に行ったりしているのかもしれないな、なんてぼんやり思いました。


この不思議なおもしろい体感。興味を持った方はぜひ体験してみてください。
内容は一部かぶりますがアメブロの記事ではセッション詳細のリンクも貼っていますのでごらんになってみてくださいませ。


長いお話にお付き合いいただきありがとうございました。



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