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やっぱりバンクシーが好き。「MUCA」に行ってきました

バンクシー見たさに『MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』に行ってきました。(現在は会期終了しています)

お目当ては大好きなバンクシー!
バンクシーと親和性の高いストリートアート(ここではアーバン・アートと位置付けているようです)を展覧会という形で触れられるなんてこれは楽しみ、楽しみすぎる。

といっても詳しいわけではなく、なんとなく知っている程度。でも、おお!これがカウズかぁ!JRかぁ!と思いながらめぐりましたが、どれもインパクトある作品ばかりなので見ごたえありました。


実は楽しみにしていたのが、シェパード・フェアリー。
どれもカッコイイ!とにかくカッコイイの一言。
解説を読んで知ったのですが、糖尿病を患っていたようです。

今回初めて知ったアーティストもありました。それがヴィルズ。
見た瞬間、これイイ!って思ったのですが、壁や廃墟などに爆発物を使って表面をけずって作品を制作するという手法だそう。すごいです。

ポルトガルのリスボン出身だとか。イイなと思うものはポルトガルだったということが多いので自分の中で妙に納得。

他にも興味深い作品がたくさんあり、全部写真に収めたいくらいでしたが、やはり気持ちはバンクシーに。やっぱり見ないことには始まらない。

バンクシーコーナーの中央に鎮座していたのが、ディズマランドのこのオブジェ。
「ディズマランド見てみたいなぁ」と思うものの、手の、いや足の届かない遠くの地にため息をついていたあの作品が、写真でなく実際に見れるなんて!
これ見ただけで「あぁ、来てよかった。もう満足」という気持ちになりました。いつか見れる日が来るなんて…生きていればいいことあるんだ…なんて思ったり。


このバグってる感じ、実物より写真の方がよりバグって見えるかも。

ディズマランドは、バンクシーが作った「悪夢のテーマパーク」。
このニュースを知った時も驚きだったな。


バンクシーといえば!のお馴染みの作品もあれば


写真でも見たことがなかった作品も。

あとはやっぱりこれ。
オークションで落札が決まった瞬間に、額縁に仕掛けられたシュレッダーが作動して絵が裁断された出来事の、この作品。



何それ?という方はこちらを参考にどうぞ。


バンクシーはのちに、本当はすべて裁断されるようテストを重ねて仕組んでいたが、本番では途中で止まってしまったことを公表しています。そんな偶然の産物すら作品の魅力になっているなと感じます。

シュレッダー裁断後は、タイトルが「少女と風船」から「愛はごみ箱の中に」と改名されたようです。こんなエピソードもバンクシーらしい。

いつもバンクシーには意表を突かれる。
思ってもみなかったことを思ってもみない形で見せてくれて、いつもいつでも驚いてばかり。
一見のおもしろさもあるけれど、その背景に込められているメッセージを知れば、また違ったとらえ方で作品が見えてくる。

それは同時に、自分自身への投げかけでもあり、その投げかけにこたえようとすると言葉が出てこない。
出てこないのは、バンクシーが提唱する問題提起に、例えば、自然破壊や監視社会、差別、貧困などに対して、「あなたはどうなの?」と問われているからかもしれない。

これが自分の意見だというような、主張や行動や在り方があるか?いや、ない。むしろ問題の原因の一端になっている側ではないかと少々バツが悪いこともある。

バンクシーの作品を見て「おもしろい」なんて言っているけれど、ビジュアルとメッセージ性の表面だけをなぞっているだけじゃないのか…そんな声が自分の内側から聞こえるような気もするんですよね。

それでもやっぱりバンクシーが好き。
バンクシーの作品は何でも見たいし、神出鬼没で意表を突かれるバンクシーに振り回されていたい。

何もかもひっくるめてやっぱりバンクシーはカッコイイのです。
だからやっぱり、バンクシーが好き。


今日もありがとうございます。


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