【追記有】令和6年能登半島地震チャリティー誌を出しますので、ご支援お願いします
みなさま、いつもお世話になっております。
私は上田聡子といいまして、石川県金沢市在住の書き手です。2020年にnoteから「金沢 洋食屋ななかまど物語」(PHP文芸文庫)という作品が書籍化しています。ふだんnoteでは、小説やエッセイを書いております。
私の実家は能登半島の北部、輪島市にあります。今年の1月1日、実家にいて令和6年能登半島地震に遭いました。大津波警報を聞いて高台に逃げ、そこから呆然とあさいち通りの火事を見つめていました。能登がたいへんなことになったというショックを引きずりながら、金沢に戻ったのは1月3日のこと。
ぼんやりと「何かこれから能登にできることがあるのか」考えようとしていた1月4日、普段から仲良くしていただいている石川県在住作家、編乃肌先生からご連絡をいただきました。
肌先生「すっごく大変な時にすみません…!紅玉いづき先生が、チャリティー合同誌の企画をされていて、私たちに参加してくれないかというお声がけをいただきました…!」
すぐさま、返信いたしました。
上田「やりたいです…!というかぜひやらせてください…!全力で、がんばります!」
震災で気持ちが荒れて不安ななか、このお声がけが本当に嬉しかったし、心強かったです。自分にもできることがあるかもしれない、という希望が心に灯るのを感じました。
そのあと、いづき先生とはじめてお会いすることになり、もともと交流があった肌先生も交えて三人で、2月初旬にランチ兼打ち合わせをして、チャリティー誌企画は始動しました。
編乃肌先生は、さわやかでキュートな恋愛ライト文芸や、石川ご当地ライト文芸などで数多くのファンを抱えていらっしゃる大人気の作家さん。
紅玉いづき先生は、「ミミズクと夜の王」で鮮烈なデビューを飾った、キャリアの長いベテランの書き手で、会社を興して同人誌などを制作している、頼もしい作家さん。
三人で連絡を取り合いながら、各人誌面に掲載する小説とエッセイを、ほかの執筆仕事の合間を縫って書いていく日々。いま思い返せば、この企画をやりとげなければ、と思っていたからこそ、発災後の数ヶ月を孤独ではなく乗り切れたように思います。改めて、お二人に感謝したいです。
表紙はなんと金沢在住漫画家の波津彬子先生にお願いできることになり、震えました…!
そして、原稿がそろったGW後半、5/3にいづき先生がTwitterで告知を行いました。
5/18現在、リポストもいいねも850を超え、ビュー数は23万件…!拡散にご協力いただいたみなさまに、心よりお礼を申し上げたいです。
本日、波津先生のイラストによる表紙も公開です!
本誌「波の花 風吹く」は、5/26(日)のCOMITIA148にてまず頒布が行われ、サイト『少女文学館』BOOTHでの通販を予定しております。また、金沢の書店さんにも置いていただく予定です。
COMITIAでのブース番号は「少女文学館本館」東2ホールす08bです!
通販ページ(入荷準備出来次第開始)
印刷してくださるのは、珠洲市で被災したスズトウシャドウ印刷さんです。いづき先生は「この同人誌はなんとしてもスズトウさんにお願いしたい」と最初からお話されていまして。
スズトウさんのところに「やっと水が来て印刷が可能になり、営業が再開できた」という知らせを聞いたとき、本当によかった…!とうるうるしてしまいました。
私は、小説1篇とエッセイ1篇を、本誌「波の花 風吹く」に寄稿いたしました。
小説は「キリコの灯かり、祭囃子の音」という輪島大祭をモチーフにした一篇。エッセイは「私の震災体験記」と題した一篇で、主に1月1日の被災経験をつづったものになります。私が今回のチャリティー誌に参加した想いもつづっております。
両者、1万字を超えた原稿となりました。自分のできるかぎりの力を割いて書いたので、どうか多くのかたにお手に取っていただけたら嬉しく思います。
なお、来る6/29(土)に、石川県立図書館にて紅玉いづき先生、編乃肌先生と三人でトークイベントを開催いたします!
『波の花 風吹く~令和6年能登半島地震チャリティー同人誌ができるまで~』
この記事を目にしてくださった方に、もう一つ恐縮ながらお願いです。
私は3月初旬に、noteで上田聡子名義の本アカウントとは別に「能登支援note」を立ち上げて、能登半島地震におけるクラウドファンディングリスト情報および事業者直接寄付先リストを拡散中です。
ぜひ、こちらのリストにも御目通しいただけませんでしょうか。クラファンは期限がありますので、募集が終了してしまったところも多くありますが、まだ募集中、今募集をはじめたばかりのところも数多くあります。どうか、一緒に掲載している被災事業者のサイトや公式SNSなども御覧ください。みなさま、がんばって再起をしようとしておりますので…。
発災からもうすぐ5カ月がたとうとしておりますが、まだまだ現地からは厳しい状況だという声が聞こえ続け、一方で報道の頻度は減りつづけていることが大変歯痒くもあります。
でも、そのなかでも、私にできることをこれからも探していくために顔を上げていたいです。みなさまの温かいご支援、お待ちしています!経費をのぞいた全額を、私たちは石川県に寄付いたします。
最後に…「波の花 風吹く」をお手元に迎えてくださったかたは、ぜひ #波の花風吹く でご感想をお気軽に伝えてくださると嬉しいです!
では、どうぞよろしくお願いいたします。