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天花寺さやかさんの「京都府警あやかし課の事件簿」おすすめなのでもっと読まれてほしい!

noteで出会い、仲良くしていただいている天花寺さやかさんの初ご著書である「京都府警あやかし課の事件簿」、発売とほぼ同時にAmazonで入手して、さっき読み終えました。

うん、とっても読後感のいい素敵なお話でした!

さやかさんは、もともとここnoteで「京都千年物語」として「あやかし課」の元になる連載をはじめ、エブリスタでは同じ作品を「京都しんぶつ幻想記」として連載され、それがエブリスタ編集部さんの目にとまって、書籍化が実現した、シンデレラガールです!

もともと、noteで仲良くさせていただいていたので、この書籍化は、本当に自分のことのように嬉しく、一生懸命な彼女のこれからがどうか光あふれる道でありますようにと祈るばかりです。

文庫の背表紙から、この作品のあらすじを引用しますと……

京都府警が擁する「人外特別警戒隊」、通称「あやかし課」。化け物から神仏まで、あやかしが絡むあらゆる事件を人知れず解決するのが彼らの任務である。そんなあやかし課に入隊したばかりの新人女性隊員・大(まさる)。個性豊かなメンバーとともに仕事に励む大だったが、実は彼女には人には言えないある事情があって……。街の平和を守るために、古都を奔走する若き隊員たちの活躍を描いた傑作現代ファンタジー!

このお話、一読して、私が敬愛するファンタジー作家、荻原規子さんのヒット作「RDG(レッドデータガール)」が好きな方にとっては、とっても面白いのではないかなと思いました。もちろんそれ以外の方にとっても面白いですが、荻原ファンはとくに天花寺さんを押さえるべきと思います。

天花寺さやかさんは、京都生まれ京都育ちで、本当に京都に深い愛をお持ちなのですよね。だから、作中の京都の街の描写が、本当に素晴らしく、読んでいるだけで観光気分になれるし、聖地巡礼もこの本片手にできますね。

文章も読みやすく、会話も小気味よく、楽しみながら読書することができます。

この本は四部制となっていて、

第一話:雷のエースと魔除けの子

第二話:先斗町・命盛寺の伝説

第三話:華やかお転婆、祇園が狙う

第四話:斎王代の受難

と分かれているのですが、私は一番第二話が考えさせられて面白かったかなあ。もちろん残り三話も素晴らしいのですが、第二話がとくに心にのこりました。そして先斗町はぽんとちょうって読むことも初めて知りました。

なんと、さやかさんのツイッターによると、発売日当日にAmazonの在庫20冊ほどが売り切れてしまったそうです。本屋さんでもこれから続々展開していくと思います。

とっても素敵な表紙が目印!

一応Amazonリンク張っておきますが、1~3週間以内に発送となっているので、書店さんで探されたほうが今は早いのかな。kindleだとすぐ読めますよ。私もkindleと紙本のダブル買いしています。

京都と、京都のあやかしや神仏に並々ならぬ敬意と愛がつまった、とってもコミカルな和風ファンタジー、みなさまもぜひ読んでみてください。

きっと楽しい読書時間を過ごせることうけあいですよ。

そして、続刊は必ず出ると信じています。

いや、出るね(断言)

さやかさん、執筆がんばってくださいね。次回作も楽しみにしています!

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