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上田聡子
2015年7月29日 21:30
毎晩パソコンに向かって仕事をする私の手元には、フォトスタンドに収められた古い写真がいつもある。写真の中では、三人の制服姿の女の子が並んで仲良さげに笑っている。一人は私。あと二人は、千絵と遥だ。私たちは高校時代、お互いのことを「親友」と呼んでいた。写真の中の三人は永遠に高校二年生だけど、私たちは等しく齢をとり、今年で三十二歳になる。そして、三人の距離は、毎秒、毎秒離れつつあることを実感する日