「精神科医の話は入ってこないけど、ほっしーさんの話は入ってきます」と言われることについて
うん、素直に嬉しい。いち個人として、いちYouTuberとして。
ただ、同じ精神疾患と言うくくりの中で闘う仲間だという視点で見ると、少し気の毒なようにも思えてしまう。
どうしたって薬だけで治る病ではないと経験上思うので、精神科医との信頼関係はすごく大切。
仮に主治医が嫌いで嫌いでたまらなかったとしたら、精神科に行くたびに体調が悪くなる。私も過去に経験したからわかる。自分を傷つけに精神科に行っているのか…?ううむ…w
もちろん「話があんま入ってこない」ってだけで、信用していないかどうかはわからない。想像でしかないけれど、信用していない可能性は高そう。
そして私がいちばん言いたいのはコレ。
たぶん、精神科医のほうがしっかり説明できてるし、オレよりわかりやすいよ。
私はあくまで経験者の1人であって、体験談を発信しているだけ。病気の知識は精神科医の足元にも及びませぬ。
というか、勝負しようとすら思ってない。プロ野球選手と、草野球を楽しんでるおじさんみたいなもんよ。
ではどうして、「精神科医の話が入ってこない」となってしまうのか。おそらく以下の3つのすべて…またはいくつかに当てはまるのではないかと思う
・「患者と医者」という関係性
・精神科医は精神疾患を経験していない
・精神医学そのものに不信感がある
「患者と医者」という関係性
学生時代、フレンドリーな先生は1人や2人はいたと思う。けれど、よほどの子供じゃない限り、フレンドリーな「先生」という認識になる。あくまで先生。友達にはならない。
これと同じように、いくら精神科医がこちらの目線に立って話してくれても、患者の私たちからすれば先生に過ぎない。
先生と患者。本来は上下関係などは存在しないけれど、無意識に上下関係が形成されてしまう。特に日本人は「権威性」に弱い生き物ものだから。
その点、私は経験者であり、一般人であり、ただYouTuberだ。
YouTuberはネット芸人的な側面もあるので、対等な関係どころか、少し下に見られているかもしれない(笑)
精神科医は精神疾患を経験していない
これは絶対にそうだとは言い切れないが、ほとんどの先生は精神疾患を実際に経験したことがない。よって、精神疾患を本当の意味で理解できているか?を疑問に感じる人が多いのだと思う。
私は医者とは違うし、プロ野球選手ではなく、草野球が好きなおじさんだという言い回しを使った。草野球好きのおじさんはプロ野球選手のような技術や知識はないわけだけれど、野球をあまり知らない人よりは知識がある。
まさにそのような形で、私も精神疾患になったばかりの人よりは、たくさん本も読んできたし、経験から学んだことも多い
ここでは精神疾患で括っていますが、私はうつ病経験者です。多少詳しい知識はうつ病のみだと思ってください。
しかし、草野球好きのおじさんとプロ野球選手では雲泥の差。草野球が悪いわけじゃない。戦っている世界が違う。
であれば、経験していなくても圧倒的な知識量、圧倒的な患者との接触によって当事者よりも深い理解をしているかもしれない。
ただ、精神的に落ち込んでいる人が、ここまで考えて対応するのは不可能。精神科医の少し冷たい対応に対して感情的に反応し「あいつらは何もわかってねえ!!」と言いたくなってしまう。
私も偉そうに文章で書いているけれど、今でも「わかってねーな」と思うことの方が多い。ロジカルシンキングなんて、健康で意識が高い人専用の思考法だと思った方がいい。我々は人間。もとを辿れば動物なのだから。
精神医学そのものに不信感がある
私と同じように真面目に通院し、言われたことを真面目に取り組み、生活の改善を頑張っている人は、世間で思われているよりもたくさんいる。
ただし、結果につながらないことが多い。新人YouTuberを100人揃えて、君たちを10万登録のスーパーYouTuberにしてやろう!と息巻いたところで、実際に達成できる人があまりいないのは想像しやすいと思う。そこまで低い確率だとは思わないけれど、似たようなことが精神疾患の世界では起こっている。
真面目にやっているのに治らない。しばしばこういったことが起こる。極め付けに、精神科の診察は予約していても待たされ、5分、10分で終わることもしばしば。そりゃ腹立ってきちゃうでしょ。
「あいつらは金儲けのためにやっている!!」と言いたくなる気持ちもわかる。ただここで考えることを終わってしまう人が多い。(病気なので頭が回らないのは当然あるけども)
ここからさらに深く考えて
本当に金儲け?→どんな治療法がある?→精神科の診療報酬の流れはどうなっているのか?→そもそも精神疾患ってどんな歴史があるんだ?→最新の治療と研究はどんな感じになってる?…etc
難しい論文を読まなくとも、精神科の先生が出している本を10冊でも読めばなんとなく全体像が見えてくる。
なんとなく見えてきたところで、納得できるかは別問題だけどね(笑)
人は見えないことに恐怖を感じるので、その怒りは正当な理由ではなく、知識不足から来ているのかもしれない。
ただし、先ほども言ったように、病気なので頭が回らないのも当然。本謎到底読めるものではない。精神科医の書いている本は特に小難しいものが多い。一般書でわかりやすく書いているつもりだろうが、セロトニントランスポーターの図解なんぞ目にすれば、ゴミ箱にポイっと投げ捨ててしまう。
おそらくここまでのことは精神科医の先生方も重々承知しておられる。ただし説明する時間がない。精神科は今日も大盛況だろう。昨今のコロナの事情で患者はどんどん増えているだろうし、これからも増え続けるんじゃないかな。
だから体験者の言葉が心に響く
ごちゃごちゃ書いてきたけど、まぁそういうことですわ。今回の話が当たってるかどうかはわからんけど(あくまで考察です)
患者が精神科医、精神医学をあんまり信用できない問題は治療にも悪影響を与えるので、先生方もなんとかしたいと思ってると思う。
本当はしっかり説明する場が設けられれば良いのだけれど、時間的にも病院経営のコスト的にも現実的じゃない。
だからこそ、体験者の声は求められる。これは精神疾患だけの問題じゃないかもしれないけどね。
さいごに
このnoteはあまり読まれることを想定していないので、頭の中から出てきたことをバーっと書いてますw
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