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或る自称文学者の一日

昨日、無事に『銀河鉄道の夜』の朗読を完了して、第3次空間に戻ってくることが出来ました。
あまりにも天気が良かったので、外に出ずにはいられず、お散歩に出かけることにしました。近所をぶらぶら自転車で流していたら満開の桜が次々と目に飛び込んできて撮影会が始まりました。川べりの公園の入り口に自転車を止めて、川べりを歩いていきました。

途中でおなかがすいたので「はる」という、僕と同じ名前の焼き鳥屋に入り、日替わり定食を食べました。焼き鳥はちっとも出てこず、焼き魚と、お刺身の定食でした。美味しかったので何の問題もありません。
さらにぶらぶらと歩いていると、前から気になっていたコーヒー屋さんがたしかこのあたりにあったなあと思い出しました。
そこまで歩いていく途中で自転車を川べりに止めっぱなしにしていたことを思い出しましたが、まあいいやと思いコーヒー屋さんを目指しました。
目当てのコーヒー屋さんは、大きな道路沿いにあったので、また今度入ることにして、そのすぐ近くなんだけど、ちょっと裏手にある別のコーヒー屋さんに入りました。
アイスコーヒーがとてもおいしかったです。マスターが若いお兄さんで、おばちゃんたちの憩いの場になっているようでした。
いいビジネスだな、と思いながら、僕は読みかけになっていたM・デュラスの『モデラート・カンタービレ』を読了することにしました。ゆっくり、それでいて知的好奇心の満たされる読書時間を過ごすことが出来ました。訳者の方の解説もとても分かりやすく、興味深かったです。帰り道も川沿いを歩いてあの自転車を停めた公園まで戻ることにしました。途中にサクラが咲き誇っている小さな公園などがあり、人々がのんびり楽しそうにしていて、子供たちは川に入って遊んでいたりしていて、ほんわかした気持ちになりました。

ここまでは完璧な一日だったのですが、このあと、川べりの道はずっと続いていなくて、まわり道をしなくてはならないところにぶつかりました。でも僕は面倒くさがりなのでなんとか道のないところを渡っていけないかなあと考えてしまいました。
そして、川が浅そうで、ところどころ川底が露出していて渡れそうなのをいいことにわたってしまいました。でも砂地だったので、体重を乗せたとたんに足首までずっぽりとはまり、靴も靴下もビチョビチョになりました。それでもなんとか渡り切ったはいいけれど今度は舗装された崖のようなところをよじ登らなくてはなりませんでした。
何度か挑戦してはずり落ちて、ひいひいしていると対岸の町工場のおじさんが「ケガするよ~」と言ってくれましたが、特に助けてはくれませんでした。
そこで、僕は靴を脱いで崖の上に投げ上げ、またよじ登ろうとしました。何度か失敗して今度は靴下が破れました。それでも登らないわけにはいかないので、肩掛けかばんも下ろして、崖上に投げ上げ、もう一度渾身の力でよじ登りました。
今度は何とか登ることは出来たものの、この冒険で僕は靴下を一足失い、手には擦り傷をこしらえました。一体この歳になって何をやっているんだろうと、とても悲しい気分になりました。やれやれ。
とぼとぼと歩いて自転車のところまで戻り、家に帰って靴を洗い、シャワーを浴びて寝ました。

素晴らしい一日でした。神に感謝です( ´∀` )

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