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葡萄の豆知識4選と、フルーツギフト店の目利きに聞いた新鮮でおいしい葡萄の選び方

市場へ20年以上通うフルーツの目利きに、知れば役立つぶどうの知識を聞いてみました。


ぶどうの色は3種類

ぶどうは大きく分けて赤系、黒系、緑系の3種類に分けられます。
以下が代表品種↓

赤系
甲斐路・安芸クイーン・紫苑・ルビーロマン

黒系
巨峰・デラウェア・ニューピオーネ・ナガノパープル

緑系
マスカットオブアレキサンドリア:桃太郎ぶどう・シャインマスカット

ぶどうの実は生育途上は緑色をしており、ポリフェノールの含有量が多い黒系・赤系は大きくなるにつれて色が付いていきます。

昼間しっかり日光を浴び、光合成で蓄積した栄養素を夜のうちに実に蓄え成長していきます。
涼しいうちに次の光合成に備え、樹も休憩しますが、夜に気温が下がらないと休憩できず、色の付いた美味しいぶどうにはなかなか成長できません。

最終的に、赤系は朱色から紅色の間くらい、黒系は漆黒に紫がかったくらい、緑系は緑から黄色がかったくらいだと良い出来です。
逆にいうと、赤系が黒かったり、黒系が赤かったり、緑系が濃すぎる緑だったりする葡萄はおすすめできません。

種なしぶどうについて

世で栽培されているぶどうは品種的にすべて種がありますが、特殊な処理をすることによって「種無し」にすることができます。
また、その処理をすることにより、粒が大きくなり結果として促成栽培(※)ができるという嬉しい副作用がありました。
100%種無しになるわけではないので、複数回処理することにより、種無しの確率を極めて高くしています。

※促成栽培…通常よりも収穫・出荷時期を早める栽培方法

ぶどうはどの品種も皮ごと食べられる?

ぶどうは洗いさえすればすべての品種で皮ごと食べられます。
ただ、皮が厚かったり、渋かったりすると口に残って美味しくありません。
ですが、特に黒系ぶどうは皮と実の間にポリフェノールを多く含んでおり、また、味の濃い部分であるため、できれば皮ごと食べて欲しいです。
一方、シャインマスカットは皮が薄くパリっと固いため、皮ごと食べても気にならずにパクパクと食べられます。今の時代にあった品種なのかもしれません。

栽培されたぶどうの用途割合について

皆さんは、生食向けに栽培されているぶどうの割合はどのくらいだと思いますか?
恐らく、かなり高めだと思われている方も多いのではないでしょうか。
しかし実際のところ、世界全体ではワイン原料として栽培されている割合が最も高く、以下のような%になっています。

ワイン原料:70%
生食用:25%
レーズン用:3%
その他:12%

ちなみに日本では、生食の割合が世界と比べて高くなっています。

ここで目利きに質問!

目利きに、ぶどうの選び方などについて聞いてみました。

新鮮で長持ちするぶどうの選び方は?

軸や茎が緑色だと新鮮で長持ちする傾向にあります。
茶色っぽくなってきているものは枯れているのでおすすめできません。


おいしい葡萄の選び方が知りたい!

果肉が硬く果皮にハリがあり、ブルームが出ているものがおすすめです。
ブルームは果皮表面にある白っぽい粉のようなもので、細菌等から実を守る役割を持ちます。
個体差がありますが、これも鮮度の証です。
また黒葡萄の場合、酸抜けがイマイチだと赤っぽい見た目になる為、黒々とした実を選ぶと甘く、マスカットの場合は黄色っぽい実だとより熟しています。


ぶどうの実がオレンジ色っぽく変色している

橙色の斑点が果皮に広がる『晩腐病』の可能性があります。
これは、変色箇所から枯れていくか、変色したところは柔らかくなるので、皮が脆くきわめて割れやすい状態になるため果汁が漏れてさらにそのことによって更に腐りやすくなる状態です。

ホシフルーツでも極力排除していますが、お届け途中に病気が広がることもあり厄介な病気です。
お届けには万全を期しておりますが、万が一ホシフルーツがお届けした商品で何か品質上の問題が発生した場合は、当店までご連絡くださいませ。

あとがき

今回はぶどうに関する豆知識をお伝えしました。
しばらくはぶどうのお話が続きますが、様々なフルーツの情報を今後もお伝えしていく予定ですので是非ご覧ください!

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