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七月の星々(140字小説コンテスト)応募作 part5

part1 part2 part3 part4 part5 (本記事) 結果速報

月替わりのテーマで開催する140字小説コンテスト。

7月のテーマ「海」は7月31日をもって締め切りました!
なんと計223作品、本当にたくさんのご応募ありがとうございました。

【追記】
「月々の星々賞」は8月22日(土)夜にTwitterで発表し、作品をhoshiboshiサイトへも掲載させていただく予定です。

そして8月のテーマは「影」です!
応募方法などは下記hoshiboshiサイトをご覧ください。

投稿作品(7月25日〜31日)

7月25日〜31日にご応募いただいたものをpart5として投稿順に掲載しています。

釜炊鮎(サイトからの投稿)
大きな罪も小さく見せる夜の海辺で、あなたに電話を掛けましょう。着信音であなたを起こしてしまったら、ごめんなさい。奥さんを起こしてしまったら、ごめんなさい。お子さんを起こしてしまったら、ごめんなさい。諦めきれなくて、ごめんなさい。ごめんなさい。愛しています、先生。
川鳥(サイトからの投稿)
「泡になった、とある。つまりだ、人魚姫は海底火山に変化したと考えることができるんだ。憧れの人を越え、全てを産み出せるようになったんだよ」
私は瞼を落とす。
瞳の奥、暗い海面が跳ね、沸騰する人魚が飛んだかと思うと、その尾に続いて色とりどりの生物が列を成し、弧を描いていく。
東郷ペンチ(サイトからの投稿)
昼間とうって変わってつめたい砂浜に座り込んだおれは、海容って知ってるか、とそこの貝殻に問いかけた。真っ黒な海から波音だけが響く。重そうな石を海へ投げると、ぼちゃんといってそれきりだ。おれがいてもいなくても同じ。やさしさって、なんでも飲み込むブラックホールのことじゃないだろ、バカ。



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