十一月の星々(140字小説コンテスト第2期)応募作 part3
part1 part2 part3 part4 part5 結果速報
月ごとに定められた文字を使った140字小説コンテスト。
「今月の文字」は『書』。
11月30日までご応募受付中です!
(応募方法や賞品、第1期の記録などは下記をご覧ください)
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(不定期でマガジンメンバーの記事が配信されることがあります)
応募作(11月12日〜18日・投稿順)
ちる(サイトからの投稿)
図書館で、昔読んだ本を探していた。見つからなくて奥に進んでいったら、小さな扉があった。入ると、そこは病院の待合室だ。色々な本たちが順番を待っている。目的の本もいたので話しかけてみた。「どこか悪いの?」「自分の内容を忘れたんだ」自分もその本がどんな物語か覚えていないことに気づいた。
ちる(サイトからの投稿)
きみはよく図書室へ行くよな。図書室のうわさを知っているかい。本がたまに自分の内容を自分で変えちゃうんだそうだ。ぼくも読んだことある本の展開が、覚えているのと違うことがあったんだよ。ぼくが忘れっぽいんじゃないってば。本当なら、何度も読書を楽しめていいって? まったく、きみらしいや。
ちる(サイトからの投稿)
きみは本当によく図書室へ行くよな。図書室のうわさを知っているかい。学校の門が閉まった後も気づかずに図書室に残っている生徒は、図書室に気に入られて本にされてしまうんだ。こわいだろう。今日は一緒に帰ろうよ。もとは人間だった本を一度読んでみたい、だって? ああもう、きみにはあきれるよ。
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