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一月の星々(140字小説コンテスト)応募作 part3

part1 part2 part3 part4 part5 結果速報

月替わりのテーマで開催する140字小説コンテスト。

【1月のテーマ】
作中に必ず『雪』という文字を入れる。

1月31日までご応募受付中です!
(応募方法や賞品、各月の受賞作などは下記をご覧ください)

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応募作(1月13日〜19日・投稿順)

紅太郎(サイトからの投稿)
君は何も知らない。君が1日に何時間も眺めているその白い塊が驚くほど冷たいことも、君が触れたら溶けて無くなってしまうことも、本当はすごく繊細な結晶の集まりなことも。踏まれて汚くなった雪は君の毛のようにいくら毛づくろいしたって綺麗にはならない。温室育ちの君は永遠に知ることができない。
masa ogasawara(サイトからの投稿)
夜中に目覚めた。
音が無い、静かだ。
窓を開けて外を見ると、見慣れた都会の夜景とは違う白く明るい世界があった。
雪が降っている。
雪が都会の喧騒を消しているのだ。
田舎の祖母が雪の降る夜は静かといっていた。
ひっそりと静まり返った別世界。
こんな静かな夜、寝てしまうのはもったいない。
masa ogasawara(サイトからの投稿)
色白の美女がジェラートを食べている。
真冬なのに無心に。
アマビエジェラートだって、あなたはいいわね一躍時の人、いや妖怪。
彼女がため息をつき見上げた空には雪が舞っていた。
私の季節がやってきたのに今年はだれも注目してくれないわ。
そう呟きながら雪女はジェラートを食べている。
masa ogasawara(サイトからの投稿)
あー雪降ってきた。
積りそう。
嫌だな、革靴滑るし電車遅れるし。
でもさ、子供の頃は雪って嬉しかったな。
普段見慣れた世界が真っ白に変わってワクワクしたよな。
いつまでも外で遊んで家に入りたくなかったもん。
何故雪が嫌になったのかな。
子供の心をどこかに忘れてきたからかな。
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