I LOVE YOUからはじめよう 安全地帯との歴史④
突然の安全地帯活動休止。
いい音楽をする為の充電期間。
そうは言っていたが、かなり不安だった。
しばらくテレビで見れなくなるのかな?
でも玉置さんは、急にドラマや映画で役者さんをするのです。
えっ、音楽じゃなくてお芝居?
って最初は思いましたが、とにかくテレビで観れるからいいや。
まずは2時間ドラマで
「並木通りの男」
お洒落で都会的なドラマ。
役どころは新進気鋭の建築デザイナー。
偶然交通事故を起こしてしまうが、それが意外な展開に。。。
あの松田優作の探偵物語や、タカ&ユージのあぶない刑事を監督された方の作品。
最後のオチは正直ちょっとイマイチだったけど、普通な役を演じる事が少ない、玉置さんの出演作では貴重な作品。
当時、長渕剛さんもドラマ出演してて、ミュージシャン同士のドラマ対決みたいな記事が、テレビ雑誌にあった。
さらに年明けには、TBSの連続ドラマに出演するという。
これはドキドキワクワクな話。
88年の年の瀬には、安全地帯として初のベストアルバムが発売される。
「安全地帯ベスト I LOVE YOUからはじめよう」
誰もが知る名曲揃い。
これだけのヒット曲を、短期間で連発してきたんだなって。
アルバムチャートでも4位に入り、35万枚のロングヒットを記録。
その後いろいろ安全地帯のベスト盤が発売されるが、このベストアルバムが原点にして最高かなと。
でも安全地帯は、シングルだけじゃなくてアルバム収録曲も名曲ばかり。
個人的にはシングルで有名な曲よりも、アルバム曲やシングルB面曲も好き!!
どれもすごく良い曲なんだもの。
ここまで安全地帯Ⅵまでご紹介しましたが、本当に捨て曲なし。
お店にきてくれるファンの方や、コンサートでお会いする安全地帯ファンの方に、どのアルバムが好きか伺う事もありますが。
ほとんどの方が
「安全地帯Ⅲ 抱きしめたい」
「安全地帯Ⅳ」
「安全地帯Ⅴ」
やっぱりこの辺が人気ありますね!
皆さん、それぞれに思い入れありますよね。
僕はビートルズも好きなので、ビートルズのアルバムと安全地帯のアルバムの立ち位置を例えてみると。
「ラヴァーソウル」→「安全地帯Ⅲ 抱きしめたい」
「リボルバー」→「安全地帯Ⅳ」
「ホワイトアルバム」→「安全地帯Ⅴ」
「レットイットビー」→「安全地帯Ⅵ 月に濡れたふたり」
異論反論は認めます(笑)。
でもなんとなく合っているでしょ?
安全地帯としては、こちらのビデオも。
「安全地帯ドキュメント I LOVE YOUからはじめよう」
TBSでMIASSツアーの模様は放送されたが、こちらのビデオはコンサート映像というよりも、ドキュメンタリーという感じで、赤裸々にメンバーのバックステージでの姿を記録している。
冒頭に7月末のMIASSツアー、ラスト公演の香港でのコンサートの映像。
突然の活動休止を宣言したというテロップから始まる。
後から雑誌で読んだ話だと、この公演の前夜、本当に久しぶりにメンバー5人だけの話し合いの場があったそう。
レコーディングやミーティングでも、5人全員が揃う事が珍しい状態。
ライブを演れば、メンバーよりもサポートミュージシャンの方が多い状態。
成功した代償だったのかもしれない。
全員で出した結論が、活動休止だった。
これはもう仕方のない事だったのかもしれないな。
このビデオでは今まで見る事が出来なかった、コンサートでの裏の姿。
焼き肉店での打ち上げでの様子とか、曲の打ち合わせとか、移動中の姿とか。
玉置さんの赤裸々な言動、ちょっとショッキングな言動もあります。
演奏をミスしたメンバーへの厳しい指摘もある。
バンドを長く続けるって、本当に難しい事なんだな。
素人ながら、そう思ってしまう。
活動休止へと向かう姿が、しっかりと記録されている。
見ててちょっと切なくなる部分もあるが、個人的には素晴らしい映像作品だと思います。
もしまだご覧になってない方は、是非見ていただければと思う。
玉置さんがギター一本でなんとなく弾いてる曲や、微笑みに乾杯の仮歌で歌詞のない適当な英語のバージョンが本当に素晴らしく、ギター一本で最高の音楽になる人なんだな~と。
このビデオのラストに、夢のつづきが流れる中、故郷の旭川の映像が映るのですが、それがまたグッと来るのです。
いつか、いつか免許取ったら北海道に行こう。旭川に行こう。
そしてMIASSツアーは観に行けなかったが、もし‥‥もしいつか安全地帯のツアーがあるなら、何が何でも絶対行こうと心に決めるのであった。
さて翌89年は、玉置さん出演の名作ドラマと、あの名曲がリリースされます。
では、また次回に。
イイネやご感想お待ちしてます。
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