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CAFE JAPAN 安全地帯の歴史13

1996年は「田園」の大ヒット、アルバム「CAFE JAPAN」のリリースと音楽活動でもいい方向に行った玉置さん。

実はその前に、憧れの人達との共演があったのです。

憧れのThe Doobie Brothersとの共演が叶う。

「アースデイ'96」というイベントで、アマ時代にコピーしていたというドゥービー・ブラザーズとの共演。
玉置浩二with安全地帯という名義でした。
六土さん、田中さん、矢萩さんが参加。

まぁ共演と言っても、陽水さんの時の様に一緒にステージをするという感じではなかったのですが。

でも憧れのアーティストと同じステージ。
気合入りまくりの玉置さん。


僕もドゥービー・ブラザーズは大好きなので、このコンサートは大興奮でした。

ラストに「Long Train Runnin'」を玉置さんが一緒に歌うというのが、唯一のコラボくらいでした。
でも最高!


このイベントをきっかけに、玉置さんがいい方向に行きはじめたという感じがします。



前回「田園」まで書いたのですが、同年リリースされたアルバム「CAFE JAPAN」を書いてなかったので、まずはそこから始めたいと思います。

「CAFE JAPAN」

玉置さん初のコンセプトアルバム


このおにぎり食べてる農夫がオーナーという設定


田園のPVに、玉置さんが変装したいろんな怪しげなキャラが登場するのですが、これらのキャラは皆CAFEJAPANの設定キャラなのだとか。

個人的な感想を言えば、せっかくの大ヒット曲なのだから、もうちょいカッコいいPVでもよかったんじゃないかと。
僕自身はあまりのキャラ変についていけなかったというか。

プロデューサーの須藤さんも
「俺はこういうの大好きだけど、玉置さん本当にこれでいいんですか?」
と言ったとか。

登場キャラは麦わら帽子の農夫がCAFEJAPANのオーナー。
店の裏で農業を営むかたわら、カフェのオーナーもしている設定。
合宿所の名前にもファーマーズという言葉を使っている位なので、農夫という設定は玉置さんの思い入れがあるのでしょう。

中国服の男は、カフェの謎のマネージャー。
魔法使い風の男は、多分遊びに来たお客。
仮面の男は、人生に疲れてやってきた客。

いろんな人がこのカフェにはやってくる。

一曲目「ファミリー」では曲の始めに、パラパラの少ない拍手で、シンガーKOJI TAMAKIが登場して演奏が始まるのですが、このカフェはちょっと演奏も出来るスペースがあるという設定。

「メロディー」に出てくる、懐かしいあの店、寄せ書きが置いてあるお店は実際旭川にあると思いますが、そのイメージでこのCAFE     JAPANは作ったのだと思います。

人生に疲れてやってきた仮面の男は、このカフェで癒され、生きる勇気をもらって仮面を脱ぎ捨てを店を出ると、そこには虹がかかっていた。

そして自分の居場所に「メロディー」を口ずさみながら戻っていく。
という設定。

これはまさに「カリント工場の煙突の上に」の前に旭川に戻って静養していた、玉置さん自身の事。

コンセプトアルバムというよりは、自分自身の事を詰め込んだというアルバムですね。


コンサートでも、「CAFE JAPAN」で始まるセットリストは、大概ラストの曲は「メロディー」で終わるのが多いのですが、これはコンサートをカフェに見立てて、いろんな人がいろんな人生を抱えてやってくるけど、最後は「メロディー」を口ずさみながら、晴れやかな気持ちで家に帰って欲しい。
という玉置さんからのメッセージだと僕は思っています。


このアルバムは、ほぼ全ての楽器を玉置さん自身が演奏してます。
キーボードのみ安藤さと子さん。
「メロディー」のみ、六土さん田中さん矢萩さんが参加してます。


「カリント工場の煙突の上に」からの、自身のアルバム制作のやり方を、須藤さんの協力のもと突き詰めたという感じですね。

個人的にも好きなアルバム。
田園のヒットで、久しぶりに玉置さんが注目されたの嬉しかったな。
レコード店に行ってアルバム発売の時、「CAFE JAPAN」がディスプレーされるのが嬉しくって。
買う訳でもないのに、何軒もレコード店周った思い出が。

ビートルズで言えば、サージェント・ペパーズとかマジカルミステリーツアーの様な、不思議な世界に連れていってくれるアルバム。


謎なキャラとか、「HoneyBee」のサイケな感じも似ている。ビートルズで僕は特に好きなアルバム。




さてドラマ「コーチ」が放映されている中、去年に引き続き全国ツアーも。

「CAFE JAPAN TOUR」

ノリノリの玉置さんと歌ってる田中さんが観れます


忙しくてコンサートにいけなかった時期もありますので断言は出来ませんが、玉置さんのツアーで一番派手な演出、ファンサービスがあったツアー。

「HoneyBee」の時には、巨大な人形が踊り出したり、玉置さんがゴムボールをバットで打って客席に飛ばしたり。
MCも結構長く、いろいろお話してくれたのを覚えてます。

とにかくこのツアーは派手でした。
いい方向に行って、結果も出て、公私共にノリノリの時期だったと思います。

ツアーにはアースデイと同じく、ベースに六土さん、ドラムに田中さん、ギターに矢萩さんと、安全地帯のメンバーが4人揃う。
これも嬉しかったな。


次のアルバム「JUNK LAND」まで書こうと思ったのですが、予想以上に長くなってしまったので、今回はこの辺で。

長文お読みいただきありがとうございます!

次回は1997〜8年を書きたいと思います。

イイネ、ご感想お待ちしてます。

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