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仕事について

2017年4月、私は社会人になった。男女共同参画社会について興味があって、それを推進する部署のある地方公務員になった。もちろん最初から希望通りの部署とはいかなかったけれど、それなりに志を持って仕事をしていたはずだった。

私の職場における居場所は、最初は心地よいものだった。最初に雲行きが怪しくなったのは、たまたま、というべきなのか、私が世間に慣れていなかったから、なのか、ともかく期せずして前任者と2人で食事に行ったことだった。(2人だと思わず誘いをOKしてしまったのである。)

それからも何もなかった、はずである。身バレすると怖いのでここからはあまり話せないのだが、1月、ふとしたきっかけで関係は急変する。ストーカー(に近い)行為をされたのである。すべて洗いざらいここでぶちまけたいのだが、本人に見られたらと思うと恐ろしいので何も話せない。

私以外男性しかいない、小さな部署だったこともあり、逃げ場がなく私はうつ病になった。そこから、1年半仕事を休み、寛解した後復職した。
しかし、復職するときの産業医面談で同席した職場の担当者に、同じ職場にならないようにする配慮は可能か聞いたところ、それはちょっと…と答えられた。その場では流せたものの、復職後1年を経過したとき、この回答が頭をよぎった。ストーカーの本人はもうすぐ異動のはずだ、もし一緒になったらどうすればいいのか、と頭の中をぐるぐるした。どこにいてもその人がいるような気がして怖くなった。何度もフラッシュバックした。しばらく実家へ帰ったほどである。

そうして再発したうつ病は、また私を苦しめるようになった。死にたい気持ちがとまらなくなり、再休職、精神科の病院へ入院までした。
その後復職し、薬の調整によりまた調子を崩して休職して今に至る。

今回の休職で思い至った結論は、このまま今の組織にいても何も解決しないこと。病状からして在宅ワークが望ましいが、今の組織にいては在宅ワークはできそうにないこと。つまり、転職が最善なのではないかと思うようになった。

最初に思い描いていたような仕事人生ではなくなってしまったが、今は他にやりたいことも見つかった。寛解後、人生の伴侶にも出会えた。人生、悪いことばかりではない。

ストーカーした本人を恨むかと言われたら、もちろん恨んでいる。許すことができるはずがない。
だが、『キラキラ共和国』でミツローさんの言う通り、自分が幸せになることがいちばんの仕返しだと思って今後も生きていこうと思う。

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