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昔、行ったイングランド旅行。一番覚えているのは、ある田舎のレストランでのウエイトレスさんの笑顔

昔、行ったイングランド旅行。

一番覚えているのは、ある田舎のレストランでのウエイトレスさんの笑顔。もう25年くらい前の旅行である。

旅程とか、今覚えていることはかなり少なく、かつ断片的。

そして、それらは、全て風景とか街の文化のこと。イングランド人の印象は特に無い。

でも、たったひとつ覚えていること。
それが、表題の通り、ある一人の若いウェイトレスさんの何気ない笑顔。

☆彡 ☆彡 ☆彡

嫁さんと車を借りて、イングランドを巡っているものの、
カーナビなんて無いし、(あったとしても、使えなかっただろう)
正直、疲れていた。

でも、お腹はすくんで、レストランに入るしかない。

言うても、イギリス人がそんな親切なわけでもない。

その頃、欧米で、お店のスタッフの笑顔なんて、望むべくもなかった。

ポートン・オン・ザ・ウォーターとか何とか言った小さな村だったと思う。

村の小さなレストランで食事して、終わったので会計して帰ろうとしてた。
日本みたいに会計レジなんて無いんで、いつも会計の時は、ちょっと困ることになる。
忙しく動き回っているウエイターとかを捕まえて、チェックしないといけないのだ。
大抵は、不愛想に対応されることになる。
その時も、「やれやれ」という感じで立ち上がった。

向こうの方にいた、(イラストとは違うけど)小柄で銀髪の若いウェイトレスさんが、こちらを見つけて、ニコッと微笑んだ。
もちろん会計もスムーズに終了した。

日本では何でもないことだけど、その時の旅行では、そのことがとても印象的で、四半世紀経った今でも、一番鮮やかに記憶に残っている。

そして、その彼女の笑顔で、イングランド人の好感度は私の中で、グーンとアップした。

もちろん彼女は、そんなこと、記憶の欠片にもないだろう。

その一瞬の笑顔は、私の脳裏にしか記録されていないこと。

でも、たったひとつの何気ない笑顔、何気ない思いやりは、その国全体や国民全体のイメージを変えさせるほどのパワーがあるのだ。


私は日本語学校の校長時代に、ネパールの学生たちにこの話をした。

『 「ありがとう」と「こんにちは」をたくさん使いなさい。そして、それを笑顔で言いなさい。笑顔が、あなたを助けてくれるから!』と。

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